編み物 くま以外にも編むんですよー

1・アワロナちゃんのセーター

   
新婚間もないころ、わたしが編み物をしていると、だんなさんが「どんなもんでも編める?」と聞きました。「そうね。たいがいできるかな」鼻の穴をふくらまして大見得きったら「じゃ、アジアアロワナのセーター作って」。いやもう。どんなに苦労をしたことか。まず、方眼紙にイラストを起こし、できるだけ少ない色数でそれなりにちゃんと金赤色のアロワナ(しかも目はブルー)に見えるよう、色鉛筆カタテに升目を塗りつぶしてみて、あーでもないそーでもないと試行錯誤。んで、よーやっとデケタのがこれどす。水の表現とか、なかなか頑張ったでしょ。健康なアロちゃんの特徴であるところのヒョンと伸びた髯はとてものことに表現しきれませんでしたが(泣)。  
もっと細い糸でもっと細かくやればもっとそれらしくなったかもしれませんが、となると完成まで何年かかったか知れたものでは。  
 
背中側には、すくれろぱげす・ふぉるもすす、と学名を、しかもイタリック体風に編みこみました。制作あしかけ2年。サカナのところをクリアしてからはサクサクいったんですが、サカナ部分であまりにも試行錯誤を何度もやって……途中、イヤになってしばらく放り出していたことも。  
ちなみにダンナさんはニットはほとんど着ません(泣)。丸首はぜったい着ないので、がんばってVにしたのですが、ほんとはカーディガンにして欲しかったみたいです。このデザインでそれはもう自殺行為。そこんとこはあきらめていただきました。……いやいや前アキのほうの左胸に学名にして、背中にサカナならカーディガンでもいけたかなぁ。こんどはサマーニットっぽいのでやってみるか……懲りないわたし。  

2・三角ストール

上のに比べるとどんなにどんなに楽ちんでしょう。カギバリなら、手放し運転?でもそんなに間違えないしね。これはただただ、もとの毛糸がすばらしかったのです。そいつをテキトーに順番に編んでいっただけです。テキトーにやっていたので三角ではなく、大口をあけたときのパックマンのようなカタチになってしまいましたが、自分のものはテキトーで妥協してしまう(笑)。

3・ポンチョのはずがいつの間にか

去年ポンチョが流行ったでしょう。ほんじゃあ、とツクリだしたのですが……増やし目の加減をいい加減になっていたら、裾ひろがりスカートになってしまった(泣)でもこれ、着るとあったかいです。ムリやりポンチョにもできます。できないことはありません。ええありませんとも。    
 
こういう微妙な色合いの糸ってダイスキ! こういうのを生かすにはシンプルなデザインで単純にどんどこ編んでいくのが一番だよね。ああまた編み物したくなってきた。ウズウズ。ちなみに画像まんなかへんに見えるのは犬毛または猫毛です。ウチで編み物をしていると、自然と、天然由来の純度100パーセント毛がまざりこみます。