陰と陽のこと(女らしさについて)

 

インヨウって、ありますよね。陰陽師の「オンミョウ」といっしょです。

正しくは五行陰陽と言います。

あれで言うと、男性は陽で、女性は陰だそうですが(わたしなんか、まずそこで、なんでそう男尊女卑っぽいんだよ?と、つい「ムカッ」としたりするんですけど)

陰のマークはこうです。   ⇒        

どのパソコンでも見えるかどうか自信がないので、大きく表現してみますと、

こんな感じ。                   ■■■ ■■■

陽は、           ⇒      

大きいバージョンは                
■■■■■■■

こんな感じです。

占いの「八卦」は、この陰陽マークを三本ずつ組み合わせたもののことです。ご興味のあるかたは、たとえばこちらに詳しくわかりやすく説明してあります(上でご紹介した記号もこのサイトのものをお借りしました。ありがとうございます)。韓国ドラマにはまったかたなら、あの国の国旗に「まわりのほう」にかいてある記号をご記憶かもしれません。

 

さて

この、陰のマークのもっている「まんなかの穴」なんですが。

とてもすてきなもので、すっごい重要なものなんじゃないかなぁ、

と、最近思うようになりました。


 


穴があいてるからこそ、風がとおる。水が流れる。

ものがいったりきたりできる。

 

 

って、ステキ。

すごいです。

「ヌケてる」「欠けている」「足りない」

欠点?

いいえ!

だからこそ、

「受容」できる!

 

って、なんて素晴らしい。

 

 



『バカの壁』ってベストセラーがありましたが、陽は、こうしてみると、まさに「壁」なんですね。堅固である、確実である、しっかりしてるというと「よいもの」のようですが、「変化できない」「いまある状態から動くことができない」と考えると、あまりよくない。なんというか「かたくななガンコもの、融通がきかない」って感じ?

陰こそが「生命」のうまれてくるところ。

 そう思うと、

「陰」なんて、なんだか「日のあたらないほう」って感じですけど、

 バンザイ、陰! って思いません?

ほら! 文豪も礼賛しておられます⇒

   

ばんざい、女!

 

 

女らしくしようと思うこと、女っぽくなることが何か「敗北」だったり「退却」だったりするかのように感じられてならないとしたら(何を隠そう、このわたしにもそういうところありますが)それは、男社会に毒されすぎ、適応しすぎです。

男たちに負けまいとするあまり、いつしか、女の敵になっちゃってませんか?

「女」を全面に押し出すようなひとのことを、ちょっと軽蔑してたりしませんか?

それと同時に「うまいことやって憎らしい」みたいに思うこともあったり?

 

でも

あなただって女でしょう?

 

 

 

 

 

妊娠出産は、女性にしかできません。

 

男女差別に断固反対でも、こればっかりはどうにもなりません。

 

妊娠したいなら、自分の女性性を肯定しましょう。

(もしかして今まで、嫌っていたとしても。否定していたとしても)

 

おもいっきり、女っぽくなってみませんか?

いいところも、わるいところも。

 

受容しませんか。

 

自分のなかの、女性性を。

 

  

最初に申し上げた「原因不明の“不妊に悩んでいる」「ウケミになるのが苦手なかたがた」は、「おまえもしょせんただのオンナなんだな」とは死んでも言われたくない! と思ってしまうタイプです。

「オンナだからバカ」「オンナだからズルい」「オンナだから甘えてる」などなどの批難をうける屈辱を思うと、がんばってしまう。男どもに伍し、男数人分のはたらきをし、しかも、女なら当然しなきゃと思われるようなことも一通りはできなくっちゃ、などと、めちゃくちゃ無理をして、欲張ってしまうタイプです。

そんなかたに「とことん女らしくして」というのは、残酷かもしれません。

「それは、サラブレッドに、きょうからロバになって荷車をひけれというようなもの……」と、お感じになるかも。

「ぜんぜん女っぽくないのに、妊娠して出産しているひとだっているじゃない!」と反論なさりたくなるかも。

「女っぽいのは、わたしには似合わない。わたしはあくまでわたしらしく生きて、わたしらしいお産をしたいの。そうでないなら、しなくていい!」と思われるかもしれません。

 

でも

 

めでたく妊娠しちゃったら、どんな女性でも、変わりますよ。

ホルモンのはたらきで。

どう変わるかはそのひとそれぞれだと思いますが。

ホルモンにはさからえません。

ちなみにわたしはなぜか「ピンク色でひらひらした服」が、やたら可愛く見えて、むしょうに欲しくなりました。

おなかが大きくて似合わないし、着ていくとこもないのに(笑)!

そういう「不合理さ」「ばかばかしさ」も、もしかすると、ある意味で「すごく女らしいこと」だったりするのかもしれません。

 

妊娠期間中や、子育て中には、不合理なこと、計画通りにならないことがたくさん出現します。体調がくるったり、赤ちゃんの鳴き声や小さな子の理不尽な要求にふりまわされて疲れはてます。たてた予定通りにコトが運ばないなんてあたりまえですし、部屋や家を理想的な状態に保てなかったりもします。

でも、なんとかなります。

完璧主義で、きちんとするのが好きなひとは、最初イラついてしまうでしょうけれど、やがて、妥協点がみつかります。

 

 

 

 

もしかするとあなたはこれまで、「自分が女であること」をどちらかというと「ハンディキャップ」のように……煩わしいことや、迷惑なことに……思ってきていたかもしれません。そう感じさせるなにかが、家庭とか、学校とか、会社とか社会とかどこかにあったかもしれない。

でも、「女であってよかった!」と思うことだって、ゼロじゃなかった……よね?

自分の内なる女性性をうけいれ……受容し……て、陰陽の陽のほうにばかりどうも傾きすぎていた人生を、これからは陰のほうにも振り向けよう! と決意をしたとして、じゃあ、具体的に、どうしたらいいでしょう? わたしなりの考えを、ちょっと説明しますね。賢いあなたなら、きっと、うまく参考にして、ご自身にもっともぴったりの方法をみつけることができるでしょう。

 

ひとりでできること

 

1・「これは女っぽすぎてキライ」と思うものを、研究する。

   手もふれたことがない雑誌ばかり何冊か買ってきて、すみからすみまで読む。

2・ 知らない世界の女と話す。

   ブランド化粧品コーナー、呉服、宝石、毛皮売り場などで、店員さんに話しかけよう。

3・ 女がたくさんいるところにいって、その空気を呼吸する。

  自然食レストラン。手芸専門店。幼稚園の近いファミレス。恋愛映画や宝塚。

 

 

彼氏に協力してもらうこと

1・「どんな女を女っぽいと思うか」訊ねる。できることは実行する。

   逆に、女らしくないことをしたら、注意してもらう。

2・「エスコートしてね」と頼んで、デートする。

  行き先を考える、運転する、メニューを選ぶ……など、判断はすべて彼任せ。ウケミ・オンリー!

3・「お姫さまの日」を週に一回、せめて月に一回。

  ドレスアップし、爪も髪もきれいに。家事や用事はあとまわし。甘えて、チヤホヤしてもらおう。

 

女であることの幸福を思い切り実感し、「女でいるのって悪くないじゃん!」と思うようになりたいところです。