5・くらくまの仲間たち

ついに誕生! 

くらくまのおともだち第一号、やまもとようこさんちの“ぷーちゃん”!

2004年12月16日生まれ、いて座。性別???

やまもとさまからの愛のおたより、全文

こんにちは。
2000年の日本SF大会、横浜で開催のZero-CONで、「作家自身による朗読の部屋」を担当させていただきました、やまもとようこと申します。
その節は素晴らしい朗読、本当にありがとうございました。

今年の夏に、久美さんのHPを知り、楽しく拝見させていただいております。
中でも「くらくま」のコンテンツ、はじめて読んだ時から、いつか絶対作る!と心に決めておりました。こんなに可愛くて、しかも毛糸1玉でできてしまうなんて素敵すぎる…。
毛糸シーズンになって、ようやく一匹編みあげたので、ご披露しようとお便りいたしました。

棒針は、10年前に初めて編み始めたセーターが、何度も中断しながらまだ完成せず眠っており、それに手をつけたのも3年前が最後という中途半端に初心者な状態でした。増目、減目の仕方も全く忘れていて、HPから印刷した編み図と編み方の本とを交互ににらめっこしながら挑戦したのですが、やっぱりお顔が左右対称になりませんでした。
お顔は、編み図が上下で二又に分かれてるけどひと繋ぎで編む、という、はじめて見るものだったので、頭の中に「?」が点ったまま編んだせいもありますが、それ以前の問題がありまして。

くまを編上げた後にわかったのですが、どうやら私は、表目、裏目の基本の編み方自体を間違って覚えていたみたいです。
たまたまNHKで編み物をやっていて、次は編み込みに挑戦もいいかな…などと思いながらぼーっと画面の手の動きを見ていると、どうも自分の編み方と違う気がしてなりません。
すぐに画面が手元のアップじゃなくなってしまったので、編み方の本をひっぱりだして図解をよーーーく見ると、違う方向から針先を出していたり、糸をひっかける向きが違っていたようなのです。
くまは部品を繋げ終わり、セーターも10年越し。後の祭ですが、ほどけてしまうような間違い方じゃないし、自分では見た目おかしいと思えないし。ま、いっか♪ と、気にしないことにしました。
次の子を編む時にはちゃんと編んであげようとおもっています。

他にも不器用さや雑さ、勘違いによる妙ちきりんな部分が色々あります。
作り目は一段と数えることを忘れてたために全部品1段づつ多かったり、頭とお顔、目数通りにきちんと合わせて綴じてないので、どうも頭がいびつだったり、右腕は綴じ糸が上にくるようにくっつけてしまっていたり。

足の裏を引き絞りにしてしまい、絞り方も甘かったようで、片足の裏がパンヤを詰めたら絞り口から白い綿が見えて不恰好なので、余り糸をくるりと巻いて木工用ボンドでくっつけて目立たないように誤魔化したりもしています。
この余り糸がギリギリで。
「ウィスターアルパカミックス」カラーNo.45番、糸長約75m重量40g棒針6〜8号用という糸を使ったのですが、手元にあった棒針で一番細いのが7号だったのでそれで編み始めてしまったところ、手足を編み終えた時に糸の量が不安になりました。
久美さんのアドバイスに従い、難しそうなので後回しにしようと思っていた頭とお顔を先に編み、胴体はキツキツの編み目でえいやっ!とどうにか編み上げほっとしたところ、なんと綴じ糸が足りず、手足のあっちで余した糸をこっちで結び、切っては繋ぎして、最後の最後にほんの3cmほど。その3cmを足の裏にくっつけて…。ほんとにきわどい状態でぎりぎり1玉、全く余さず使い切ったのでございました。

目は、ぬいぐるみの目(10mm)を使いました。売ってるくまさんのようにきちんと編み目にボタンの足を納めることができず、ちょっと飛び出し気味です。
リボンは普通のリボンコーナーに小分けに巻いてあるようなのではなく、大きな厚紙にぐるぐる巻いて売っていた、モールっぽいのと艶のある紐が組み合わさったちょっとゴージャスな50cm。多分縁飾りにするようなものだと思います。

鼻はうまくいったと思うのですが、お口はゆがんでしまいました。でも、ちょっとナマイキ風で、久美さんの編み図の型だと手足がいっぱいに広がる感じになるので、「えへん!」と威張って見えて、かなり可愛くできたと自賛しております。

ぬいぐるみのくまさんのお誕生日は、はじめてリボンを結んで名前を呼んであげた日、というのを聞いたことがあります。

この子は毛糸を選ぶ時に旦那様に選んでもらい、目鼻が無い時点で見せたところ、やたらと気に入られてしまって、毎日こたつにあたってる時にずっと手の中で玩ばれてたので、「あぁ、これはもう、旦那様のくまだなぁ…」と思っていました。
目鼻をつけてリボンを結んであげた時点で、「なんて名前なの?」と訊いてみたところ、即座に返ってきた名前が「ぷーちゃん。」
旦那様が言うには、「熊はプーだ。」なのだそうです。

というわけで、この子の名前は「ぷーちゃん」。お誕生日は2004年12月16日。いて座の小熊でございます。

ぷーちゃん完成前、一度に買えば良いのに計画性が無いのでパンヤを買い足したり、くま目やリボンを買い足したりしている間に、編み物への情熱が復活して、とうとう10年越しのセーターも完成させることができました。
10年前に最初に編んだ後ろ身頃は黄色っぽく変色していて、着る前にまず洗濯しなければなりませんでした。洗濯してもよく見ると、編み足した裾のゴム編み部分がなんとなく白いよ… な状態ですが、一応お外にも着て歩けます。
これもぷーちゃんで弾みがついたお陰さまさまです。

ぷーちゃんを編み始めた一番の理由は、勿論、久美さんのくまだから。
でも、毛糸1玉で簡単そう、というのもきっかけとして大きかったです。
そう、簡単そうに見えたのですが、編みはじめてみると、上にたくさん書いたように、ありゃりゃこんな筈では。。の連続でした。
ただ、投げ出してしまいたくなるほどでは全然なくて、完成した時に、より愛着が増すような、小さな失敗。
お顔がちょっとゆがんでても、編み目が変でもいっしょうけんめい作ったからとっても可愛い♪

「くらくま」の欄を見ても、くま仲間が増えてる様子が無いですね?
こんなに気軽に愛らしく作れてしまうのに、HPの読者さんで、手がける人は少ないのかな?と思うとちょっと残念です。
作家であり、現在ドラクエにもお忙しい久美さんに、くまの新作を!とまでは申しませんが、ハンドクラフトでまだ紹介されていないものがあれば、今後も是非ぜひHPでお披露目してください。
楽しみにしています。
暖かい冬ですが、それでも軽井沢。これからどんどん寒さを増すことと思います。
お身体に気をつけて、良いお年をお迎えください。

 

おおおおおおー!
嬉しいおたよりをありがとうございました。

ぷーちゃん、かわいいっす〜! 
すっごい性格よさそうです〜!

編むのには苦労なさったみたいですが、できあがりはバッチリじゃないですかぁ!
おっしゃるとおり、せっかくの手作りなんですから、「完璧」なんかどーでもいいんです。
すべてのユガミは「個性」です(笑)!

あのあと増えた手編みは、「大失敗ぽんちょ」とか(笑)
どこが失敗なのかというと、「ちっこくなっちゃった」のです。
で、おとなの女性用だったはずなのに、おともだちの「二歳」のお嬢さんにもらってもらいました。
ちょうどいいらしい。
画像をとっておいてないなぁ。
お嬢さんご着用写真を要求しているので、もしかして使用許可が得られたらご紹介しますね。

アミモノ以外では、週刊アスキーの連載でイラストを担当してくださっている国樹由香さんに
愛犬(故犬)コタくんの「ほぼ実物大ご真影ぬい兼用マフラー」というブキミ? なものを制作してしまったりしました。
それもこれも、パッチワークをホメてもらってそのきになって、パッチかばんを作る「おまけ」にマスコットをつくろうとしたはずが、材料にするヌノをかいにいったら、マスコットのほうが巨大になり……みたいな。

おっしゃるとおり、いまはドラクエと、シゴトの両立にちょっと苦しんでおります(うそうそ)。
こないだおもいきりレベルをあげてよーやく中ボスをたおせました……とほほ。

ではでは、優しいダンナさまと、ぷーちゃんによろしく!

ほんとうに嬉しいおたよりどうもありがとうございました。

くみさおり

ちょっとナマイキくんな表情がチーキーみたいですね、ぷーちゃん! 

やまもとさまのご指摘で気付いたのですが、アタマの部分の編み図はあれではわかりにくかったのかも……なんかあれだと、左右別々に作るみたいですもんね。訂正しておきます。

えっと、もしかして他にも「くま、作りました」なかたおられましたら、教えていただけると嬉しいです〜。くらくまのおともだち大勢ご紹介できたら嬉しいなぁ。とかいいながら、自分では最近ちっともくまを作っていない久美。上のお返事でご紹介している「実物大? コタちゃん」とかは、以下のとおりです。

 

 

くらくまくんのモト。

520円だったらしい(笑)

これはデカいです。

二玉フルに使ってます。

このサイズだと、あの編み図の足だといまいちでした。

しょうがないので、足の裏をフェルトで作りました。

 

いろんなくまふらーと

ぴんくまさん。

 

ブルーナさんの絵本の動物さんのような

バッテンなおクチもかわいいです。

 

シロク大統領テロリストに遭遇の巻?