2・くらくまの作り方

 

用意するもの  

好きな毛糸  ひと玉、なんならふた玉(ひとつで足りると思うけど、念のため。あとちょっとのとこで足りなくなると悔しいからねぇ)

その毛糸に本来あうものよりやや細めの棒針(毛糸をみると、何号〜何号にしろとかって書いてあるので、その一番ちいさいバンテにするか、それより一コ小さいのにする)

鍵針、縫い針、クチやハナの部分用の糸、おめめにするボタン、リボン

あると便利なのは、何段あんだか数えておくカウンター。メモ用紙に「正」の字をかいていくんでもいいけどね。

 

顔、頭、胴体、両手、両足、おっぽ、をそれぞれ編む。

編み方を知らないって? それは編物の本を読むか、できるひとに聞いてください。

編み図の通りに作り目をし、ところどころ増し目や減らし目をして、パーツを作る。

全部ただの単純なメリヤス編み(オモテ編み)なので、とっても簡単です! 

ただし、シンプルな毛糸の場合、増減の時に糸が出る方向をちゃんと考えないと左右対称にならない。一段編んでみて、よく確認して。特に顔の中央部分はとてもめだつので、注意。そういう細かな気を使うのがやなひとは、編目がパッと見にわからない、クセのある毛糸(クラークみたいな)を使うことをおすすめします。ただし、わかりにくいということは間違いやすいということでもあるので(笑)段数目数など、それなりに時々確認してください。チョットぐらい狂っても平気だけど、あんまりズレると、シュールなくまちゃんになります(それはそれで可愛いかもしんないけどね!)

はたまた、増減するのは「はしっこ」ではなくて「ヒトメかフタメ内側」です。まぁやってみて、感じを掴んでください。

両手とおっぽは最後、編み棒に目のかかっているところに糸を通し、ひきしぼれるようにするのね。他はみなフツーの綴じかたで綴じておく。

パーツごと、ハシッコをあわせ、ヌイヌイ。あまりきつくしないように気をつける。入れ口を残しておいて、ナカミをつめ、口を閉じる。ツメモノは、なんでもいいです。ふわふわ系がまぁおすすめでしょう。パンヤは買うと高いから、わたしはキルティングをしていて出るキルト綿の余りや、ぬいしろを揃えて切ったときにでるゴミを集めておいて、それをつっこむ(ケチ)。この時、内臓の中にポプリや練り香、轢いてないコーヒー豆等をいれると、イイニオイのするクマになったりします。ビーズっぽいものはアミメからこぼれるのですすめられません(笑)もちろん、ビーズを格納するフクロをちゃんと別につくってからつっこむテマを惜しまないのなら可能ですが。

パーツをくっつけあわせます。

目を縫いつけ、ハナとクチをテキトーにつける。

顔はねぇ、「こうしよう」と思いこむより、その子と相談しながら決めるのがいいと思う。編み上げてツメた時に、なんつーか、性格が決まるというか、もう雰囲気もってるからさ、その雰囲気を壊さない顔にするのがいい。

あとちょっとでできる! っていう時こそ、シンボウ。つい嬉しくて暴走することもあるので。ここまでがんばってきたのが生かせるかトホホになるかのキモなわけだから、疲れてたりあわてたりしないほうがいい。なんなら、仕上げだけは、翌日まわしとか、少なくともいったんお茶をいれて一服して気もちがやさしくなってからにしましょう。一刻も早くつくりあげたいあまりあわてると、な〜んかちが〜う! ってなっちゃって泣きます。

リボンなどを結んであげてできあがり!

編物に慣れてるひとなら、そうだなぁ、実働ほんの3〜4時間じゃないかな。ラクショウでできちゃいます!

実はクラークの場合は、クビのウシロのところに「携帯ストラップ」に使えるように金具がとりつけてあったりするんだ(でかすぎるけど)。それ用の金具をつければブローチとかコサージュとかってものにもなるし(でかいけど)なんならマペット(繰り人形)とかにもできるかも。

あみぐるみは、編目にスキマがあるから、いったんできてしまったあとからでも、ある程度は工夫ができる。やりなおしたりもしやすい。そこのとこも楽しい! 

 

ウラワザ

その毛糸がひと玉こっきりしかなくて、途中でどうも足りなりそうだと不安になってきた場合

1・他と種類の違う毛糸で編んであってもいちばん問題ないのは「胴体」です。フツーのひと玉なら、胴体にとりかかるところまでは必ず足ります(使いかけとか、ラメラメの特別なやつとかだったら、知らないよそりゃ)。だからとにかく胴体をあとまわしにする。胴体のために残った分量をみて、いけそうだったら、編み図よりひとまわりかふたまわり小さく作る。最悪の場合、胴体あるいはその半分(前か後ろかどっちが)は、しょうがないから別の毛糸で編む。できてから、フェルトなどで洋服を使って着せてしまうヨロシ!

2・それでも足りなさそうなときは、両足の先のブーツ型のふくらみ部分をやめ、ずんどーに作って、おててと同じくひきしぼり型でとめるようにする。

 

 

毛糸の選びかた

無難なのは、色が濃いめのシンプルなもの。太さは並太ぐらい。あんまり細いと、作業がこまかいのでどうしても肩がこります。

モヘヤだったりクルクルになっていたりするかわった毛糸は、できていくアミメを目で確認しにくい。単に増減を間違えたりするていどなら左右のバランスが狂ってアバンギャルドなくまになったりするだけだけど、棒針編みの場合、うっかり途中で目をひろいそこなっているとそこからどんどこホドケてしまうから注意。

はたまた、ラメまじりとか、ひっかかりやすいやつは編みにくいので、初心者には向きません。