ヤーコンです。腸おすすめです。じゃなかった腸にちょーおすすめです。はじめてヤーコンを食べた翌日、ウチでは夫婦で「実は……今朝、人生はじまって以来じゃないかというキネンにしたいぐらいの素晴らしいのが」「オレも、見せたいようなのが」という会話が。テキメンでした。ダイエットを心掛けていると、どうしても食べる量そのものが少なくなりがち。すると、繊維もたりなくなりがち。わたしはサツマイモも好きなんですけど、あれはけっこうデンプン質が多いですからねぇ。
その点、ヤーコンは、芋でありながら、デンプンの量がとっても少ないんだって。みためはショボイサツマイモみたいで、皮をむくと、黄色くなっちゃったダイコンみたいなナカミが出てくるんですが、あなた! これが! うまいんですよー!
ちなみにわたしが発明した「これはいける」献立は、きんぴらです。アブラゲをお湯かけてアブラ抜きして細かく刻んだやつを、フライパンで少量のゴマあぶらとあえながら軽くいためたとこに、マッチ棒の四倍拡大ぐらいのごろんごろんに切ったヤーコンをぶちこみます。ここまではあたりまえ。そこで、なんといってもオススメなのが、ウドの皮の投入! あの、ごわごわの毛の生えたやつです。捨ててはいけません。ねっこのほうから包丁をいれると薄くそげるので、一周そぎます。いまむいたナカミのウド本体もそぎぎり状態などでいれてもいいですが、なかみのほうは、シャキシャキして生でイケるので、グレープフルーツとあえてサラダにしてもおいしいです。ウドが巨大だったら、そのほうがいいかも。ウドは繊維が強烈なので、歯に自信のないかたは、繊維を断ち切るようにナナメギリにしましょう。わたしなんかは、シラガネギを作るときの要領で、テキトーにセンギリにしますが。ここに、ダシのもと、小さじ半分の沖縄のサトウキビ糖、そして、ほんのキモチだけの水をいれ、蓋をして、コトコト。ヤーコンが透き通ったらできあがり。食べるより少しはやめに作って、鍋を常温に放置しておくのがコツ。すると、ウドの香りが全体にまわって、すこぶるうまい! たくさん作って、冷蔵庫にとっといて、翌日も食べましょう。翌日がまた、アジがシミててうまい。ごくごく薄味で作っておけば、洋風のごはんだろうと、和風のゴハンだろうと、中国風のごはんだろうと、なんにでもあいます。いわゆるゴボウのキンピラを作るときのように濃いめの甘ショウユアジに「してはいけません!」ヤーコンそのもののほのかなあまみと、ウドのかおり、アブラアゲから出るダシ、これだけで、じゅうぶん。みためはジミですが、アジは繊細。料亭風といってもいいぐらい。
便秘でおなやみのかた、とりあえず、ヤーコン二本ぐらいで、鍋いっこコレを作って、せっせと食べてみてください。きっとききます。

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