ねがえり→ハイハイ期(〜8カ月ぐらい)

なんだかすっかり人間っぽくなってきた。そろそろ歯もはえてくる。歯がみえると笑顔がカワイイ(笑)。首がしっかりすると顔をあげていることができるようになる。見つめ合うお互いの表情ですこしずつコミュニケーションがとれるようになってきた。

とはいってもまだ二足歩行ができない。移動はもっぱら四つんばい状態だ。自分からだが自分の思うようにならないのがじれったいらしい。さかんに何度も腕立て伏せをして、うなってみたり。床のほぼ同じ位置でおへそを中心にまわって頭の向きをかえたり。なぜか前進より先にバックのほうがよほどうまくできるようになったり。そうしてついにハイハイが得意になる。

離乳食は一日二回になり、ベビーマグなどで、しっかりと自分で手にもって水を飲むこともできるようになる。ベビーカーでおサンポしている時など、ほとんどひとりですわっていることができるようにみえたり。

ハイハイのイキオイがあまりによすぎて、ものにぶつかったり、つんのめって頭(重たいのでガクッと落ちる)をうったり。ハイハイだこができたり、ハイハイ→おすわり→ものにつかまる……など、動きがダイナミックに、どんどん予測不可能になっていく。気がつくと、床のものを拾って口にいれている。バイキンがついたらたいへんと、せっせと消毒したり、ものすごく気をつかって沐浴させたり、ことりさんの餌のような離乳食をつくってたりしたのがついこの間のことなのに! もう「そういうことをしても無駄」な時期なのである(いや、家じゅう消毒するおかあさんも中にはいるかもしれないが……でも、外にでかけちゃえばいっしょですよ?)

 

ベビー服
ついに首を通してものを着せるのが遠慮会釈なくできるようになる。と、便利なのは左図のようなカタチ。ユニクロのなら、定価でも、二枚組1000円。ウンと暑い時ならこういうの一枚でじゅうぶん。下着がわりにして重ね着してもいい。スナップでおまたの部分をとめるから、オムツがむきだしにならない。少なくとも一歳までは、あまりおなかがめくれあがったままになったりしないほうが安心なのではないかと思う。こういうのを着せておくと、とりあえず、よほど冷えないかぎり、ハラマキはいらない。
ハイハイするということは、膝とてのひらを床などについて、不器用にこするということ。いくら暑くても、おヒザがすりむけるとちょっと痛々しい。女児でも、ヨソユキなどの特別の時以外には、スカートだけよりも、ズボンやスパッツ、タイツなどを重ね着させるほうがよいかもしれない。乳幼児用のジーンズなどは、かたちはいっちょまえなのにオムツ替えがしやすいように内股の部分が全部スナップでオープンになるようになっていたりして可愛らしい。 ★ しかし。最初は見た目がカワイイことや、本人の着心地がよいことなどをもっぱら考えてこどもの服を選んでいたのだが、保育園にあずけようかどうしようか考えはじめた時、「ひとさまに面倒をみてもらう場合には、気をつけるべき点が、少し違う」のに気づいた(ここの記述などを読んで)。前後がわかりやすいデザインだったり、ヨゴレた場合少しだけとりかえればすむものがよかったり。ズボンは、ゴムウエストで、着脱が簡単なものがいちばんのようだ。じっさい、ウチの近所の保育園を見学にいった時に見たかぎりでは、女の子も「ぜんいん」ズボンかスパッツかタイツをはいていた。スカート(あるいはワンピース)だけ、という子は皆無だった。元気よく遊んだばあい、素肌がむきだしだとケガしやすかったりするから、かもしれない。
この時期うちの娘にあって便利だった服飾関係品が、「まるでお靴をはいてるようにみえるソックス」。おともだちに教えてもらった、ブルーベリートイズさんというサイトであつかっていた「TRUMPETTE」というブランドの「MARY JANES」の「パステルカラー」が秀逸だったんだけど、いまはブライトだけになってしまったようだ。 ★ シンプルな「バレエシューズ」ふうに、ただのソックスに黒い模様がついている。基本はそれだけである。黄色とかピンクとか黄緑とか水色とか6足セットで税込み2500円ぐらい。★ なにがどうしてそんなにいいのかというと、この時期、ベビーはまだ立てないし歩けない。だから当然、お靴なんかはけない。でも「おしゃれ」してカワイイかっこした場合、ただのハダシだとへんだし、クツシタだけでもどうもキマらなかったりする。とくに、写真に撮ってのこそうなんていう時には。★このソックスをはかすと、あら不思議、オムツをして、ハイ&ローにすわっている(安全ベルトで固定までされている)じつはまだ「ハイハイ」しかできないベビーがなんだかみょうにオシャマにおとなっぽくなって面白い。左図のとおり。 ★ ある程度大きくなっても、歩き出してすぐは「しっかりした靴」じゃないと不安定だし、「よそさまにおじゃました時」など、室内でこうなのでウケがとれます(笑)。
↑のクツシタの場合は女児じゃないといらないかもしれないけど、いろんな靴をはいてるように見えるデザインのソックス、どこかのブランドで定番商品としてあつかっておいてくれないですかねぇ。和装用に、「足袋をはいてさらにその上に草履もちゃんとはいてるように見えるソックス(鼻緒がついてるだけじゃなくて、ちゃんとそこの部分もあるのが望ましい)」も是非とも欲しいんですけど、世の中のどっかにないんでしょうか? もしまだないんだったら、つくってください。よかったらわたしにアイディア料ください(笑)。正式なタビの市販しているいちばん小さいサイズでも一歳未満の子にはデカすぎますし、だいいち、あれは、すべってあぶない。クツシタ型で指の部分だけタビ型になっているのはみつけました。
スタイ(よだれかけ)について。きっと必要なんだろうと思って用意しておいたんですよ。お祝いでも何枚もいただきました。笑いのとれる系のとか(笑)ところが! ほとんどまったくぜんぜんいらなかったです。ヨダレ、出ないし。スタイはめさせようとすると、いやがるし。 ★ ヨダレが出るかどうかはもっぱらそのお子さん次第のようです。ウチの子の場合は、歯がはえかけてきた頃(3、4カ月?)ちょっびっと出たことがあるかな? ぐらいでした。 でも、けっこう出るお子さんにとっては、スタイ、あるとないとは大違いで、けっこう便利みたいです。 ★ 汗っかきのお子さんには、「背中にいれられる汗とりシート」なんてものもあったりします。便利そうなので何枚か買ってあったりします。去年はわりと涼しかったし、そんなに長時間おんもで遊んだりしなかったたらまだいらなかったんだけど、今年はつかうかも。

 

ベビーベッド
それまで、もっぱら、荷物置き場 兼 臨時の檻としてつかっていたのだが、柵をよじのぼりだしたのがちょうど生後八カ月になる日の前日であった。柵の上から床まで落ちたりしたらちょっと冗談じゃないので、あわてて撤去することにした。
ねがえりがはげしくなったころ、ちょうど、寒かった時期でもあったため、こんなのが重宝した。湯冷めしそうだなと思った瞬間、ポンとかぶせられるし。あつがったらすぐに脱がせられるし。

 

離乳食
6カ月から離乳食は一日二回。忙しいというか目まぐるしいというか。少量なのにいろいろにしなければならないというのがとにかくたいへん。ケンコーコムさんで選んでは、ベビーフードをいろいろ買ってみた。外出時(クルマででかけるとき)に圧倒的に便利なのは、キューピーの瓶入りのシリーズ。なにしろあければすぐ食べさせられる。「あっ、ヤバイおなかすいてるみたい!」という時にサッとだせばそれで間に合う。常温保存可能。エプロンとおさじさえあれば、容器を別にもっていく必要もない。レトルト(レンジでチンする必要がある)より、お湯をかけるものより、ダンゼン便利だ。 ★ ウチのムスメさんは、一度にひと瓶はとてもたべきれなかったが、同じ年頃でも、よくたべる男の子さんの場合は、一度に一瓶では「足りなかった」そうである。 ★ 家では、「ホワイトソースのもと」とか「和風だしのもと」とか「あんかけのもと」とかが活躍した。ベビー用のおかゆ・または(時期によって)やわらかく炊いたごはんに、しらす(生しらすを買ってきておいて、小分け冷凍して、解凍してつかっていた)やタイとかスズキとかヒラメとか(良さそうなさしみをかってきて、ヒトキレずつ冷凍・解凍)などをほぐしのせ、これらの「もと」をちょっとお湯でといたのをかけると、それで一品できあがる。あとは、お豆腐とか、野菜をやわらかく煮たのとかを、おとなの食事から「ちょっと取り分けて(味が濃い場合は、湯掻いたり、水でうすめたりして)」つかったりした。 ★ ちなみに! 手作りもののうちウチのムスメがいちばん好きかもしれないぐらい大好物になったのが「牛スジとうがんの煮込み」。とくに味らしい味はつけず、和風だしだけで、コトコト煮込んで、とろとろにやわらかくしたもの。コラーゲンたっぷり(笑)なので、冬場は常備菜としてほとんどずっとつくりつづけて親もセッセとたべた(食べる時に、適宜、ごまだれとか、しょうゆ味とか、からいのとか、つけてもいい)。ムスメは 「たべるにぼし」も好きで、しゃぶってしゃぶって、骨だけじょうずにしゃぶりのこしたりするのであった。
一歳すぎてからいっしょにごはんたべたよそのママに「エッ、生野菜 へいきなの!?」と驚かれたが、5カ月をすぎる頃から、りんごやキュウリを細長く(マックポテトみたいに)切ったものをもたせると、自分でセッセと食べていた。すでに立派に歯が機能していたので、カユかったのかもしれない。しゃりしゃり、歯で「けずる」のがたのしいようだった。歯ブラシに馴らそうとしたら、オモチャだと思ったのか、自分で持ちたがるので持たせた。まちがって喉をつかないように、持ち手の部分がリングになっているものや、枝の途中にストッパーがついているものがある。おさえつけて磨こうとするといやがって口をあかない。しょうがないので、とりあえず、歯みがきをキライにならないように、好きにさせておくことにする。 ★ 生野菜のハナシがでたついでに書いておく。わたしは包丁をつかうのが苦にならないほうで、へたにいちいち「道具」をつかうと、かえってそれをだしたりしまったりきちんと片づけたりするのが面倒だ、場所ふさぎだし、と思うほうなのだが、それでも! ベビーといっしょに食事をするにあたって、ふたつの小さなアイテムの「便利さ」を感じた。 ピーラーと、鬼おろしである。 ★鍋物に、ピーラーでリボン状にしたニンジンやダイコンをいれると、こどももおもしろがってよく食べる。きゅうりもヒラヒラかざり切りにして、冷シャブサラダとか、できます。また、キャベツのセンギリも、包丁でやるより圧倒的に細くやわらかく速く大量にできちゃうから(トンカツ屋さんのきゃべつみたいに、盛るとふんわりするアレ)、口あたりもよくて、ベビーでも、わりと食べてくれたりする。主にキャベツをやるために買うなら、ステンレス製でうんと幅広のやつが便利です。 ★ ダイコンおろしの場合事情はいわば逆。ふつうのおろし金でおろすと繊維をつぶしてしまって水が出る。ともするとカラくなる。鬼おろしは「ぶっかく」ので、シャキシャキになり、そんなに水が出ない。生じゃなく、少しあたためたりして使う(中国料理では、ダイコンはからだを冷やすので、生ではつかわないといいます)使い易い。この簡単な道具は、どちらも、そこらへんで気軽に売っている。ピーラーはやったことのないかたに使いかたを示すためにコレを紹介しておくが、とりあえず、こんなに立派でお高くないやつでも、いちおう用はたりますからね。プロ並にビシバシ使いたいひとは本格的なのにしましょう。鬼おろし、手にいれると、ダイコンの消費量がいきなりふえることウケアイです(笑)。これでガシガシぶっかいたダイコンはうまい。しかも、フツーにダイコンおろしするより、だんぜん速く、アッという間にできます。アゲモノのツマに、煮込みに、なんでもいれられます。ついつい、たくさん食べられちゃいます!
食事をする時じっとさせておくには、いすがいる。離乳食がはじまった頃、うちの娘はまだほんとうに小さくて、ふつうの椅子ではズリ落ちそうだった。なので、携帯用のホルダーチェアとか、ベビーシートとか呼ばれる手にいれた(おともだちに、お祝いなにが欲しい? ときかれたので、こういうのが欲しいんだけどとリクエストした)。布製で、おりたためて、携帯もできるのを、テーブルに「ひっかけて」つかう。本人の重みで安定する。おじいちゃん家などにいってもつかえるし、ファミレスとかでもつかえる。和室の卓袱台でもある程度高さがあれば大丈夫。ただし、テーブルクロスをかけているところではダメ、また、机の裏の形状によってはつかないものもある。 ★ もう少し大きくなってからは、ハイ&ローもつかった(このころはもう、スイング機能などはつかってはいけない状態になっている)。自分でたべたがるようになると、自分用のテーブルがあるほうが便利である。(画像のような状態だと、ベビーの手のとどく範囲内は、いたずらされるので配膳できない!)専用道具としては、スバンチェアというのがちょっとよさそうだけど、ちょっと高い。

 

オムツ
例によって紙オムツの場合だが、ハイハイする時期からは、パンツタイプがつかえる。ただし、あおむけでもおとなしくオムツ替えをさせてくれるなら、なにも無理に急いでかえなくてもよい。サイズは小さいほうが、タイプは「より幼い時期につかえるほうが」いっこあたりの値段がやすい。 ★しかし! オムツがえをいやがる子の場合、パンツタイプはさすがにラク。前のを脱がして、ぬぐったら、新しいパンツオムツのふたつ穴からママの手をつっこみ、足首をいっこずつつかんでひっぱるとあんよがそれぞれ穴にとおる、ここでおもむろに立ち上がらせて、パンツをつかんでひきあげる。はやい。

 

おでかけ
そろそろ重たくなってきて、抱っこひもなどでずーっと抱えているのはたいへん。汗っかきのお子さんには、こんなのとか このへんとかいるかも。 とってもお高いけど、こんなのもある。炎天下に駐車中や渋滞の車内はそりゃもう暑くなるものだ。こどもさんは熱中症をおこしやすい。そういう機会が多い場合には気をつけてあげたい。 ★ 冷たいタオルがひとつあれば、かなり便利だ。オデコもさることながら、腋の下や首まわりなど、リンパの経路をひやすと、すーっとして、らくになる。暑くて眠りたいのにねむれない子など、それでスーッとやすらかにおねんねしてくれたりすることもある。暑い中、長時間移動したりする時には、クルマにつく冷蔵庫か、クーラーボックスに、ひんやりタオルを用意しておこう。いっしょに飲み物もいれておけるし。

 

遊び道具
知育玩具というコトバはどうも好きではないが、サスガ、赤ん坊ウケするものというのがこの世には存在する。うちでは、夫の母がたまたまデパートでみつけて「なんだかよさそうな気がして」とクリスマスだったかにおくってくださったやつがオオウケした。 まったく同じものがちょっと見当たらないのだが、コンビの「わくわくおあそびボックス」というのに似たようなものである。立方体型になっていて、いろいろあそべるものだ。ウチのムシュメは、いろいろあるうち「たたくとおもしろい音のでるしかけ」がとくに好きなようだった。 そういえば、プレイマットでも、「さわると音のでるうさぎ」が好きだったのだ。 ★ はたまた、とあるともだちから、ローヤルのキーボードをプレゼントしていただいた。ちっちゃいのに多機能! ボタンひとつで自動演奏もするし、パーカッションを動物の鳴き声におきかえたりもしてくれる! これも愉しんだ。 ★ 木製では、汽車ぽっぽの積み木と、ボイキドのアクティビティハウスをいただいて、どちらもよくあそぶ。ただし、最初は、そりゃあもう乱暴だ! 積み木はバラバラにするし、ひっぱるととれるものはとりまくる。あまりに過酷な扱いに母はハラハラするが、そうやって少しずつ指と脳を訓練するのだろう。
6カ月ぐらいから「喃語」がはじまった。
仰向けオンリー状態の頃は見向きもしなかった家のが、ハイハイするようになった赤ん坊に急に興味をもちだした。内気で人間ギライの、お客さんなどくると隠れてぜったいでてこない『まぼろしニャン吉くん』と呼ばれる猫なのに、なぜか娘を気にいったらしく、よくあやして相手をしてやってくれる。長いしっぽをくゆらせてみせたり。娘が抱きついたり、しがみついたり、のしかかったり、しっぽをつかんだりしても、「……んにゃ」と溜め息をつきながら、ガマンしているのがいじらしい。 娘も、生の猫の毛皮は、どのぬいぐるみよりもキモチいいと思うらしく、うっとりした顔でスリスリしている。 ★ 室内で犬や猫を飼っているというと、赤ちゃんができたら処分するもんだ、みたいなことをいうひともいるが、わたしはその考えにはまったく反対である。室内で幸福にしている犬猫なら大丈夫。生後二週間以内に、複数の異種たんぱくに暴露(医学用語)されたほうが免疫系が強くなるという主張もある。げんに、夫ゆずりのアトピーを心配したウチの娘が、かなり「頑丈」なほうであることを示している。 ★ 犬や猫の気分をよんで、近づけそうな時にはちかづく、さわらせてくれる時にはさわらせてもらう……そういうことがわかる子になってくれるほうがいい、とわたしは思っている。 ★ とはいえ、いちばんおもしろい動物はたぶん親である。