タマゴをだいじにする方法 |
イメージしてみてください。 「はじめてのこと」って、なんにつけ、ドキドキです。緊張しちゃう。 知らない場所にいく、知らないひとにあう。きちんと挨拶できるかな。 しごとでチームを組むことになるひとにあうとか、長年あこがれのスタアに偶然ばっちりあったら? うまく話しかけて、感じいいやつだと思ってほしい。ニッコリわらってサインしてほしい。ずっと好きだったってつたえない。コワイひとじゃないといいな。うまくやれるかな。アガッてしまって、あわてるあまり、 いつもの自分でいられなくなる。 そう。人間、緊張すると、「かたくなって」「いつもできることができなくなったり」するんです。
受精卵ちゃんという、あなたにとって、最愛のスタア、この上もなく待ち焦がれている相手、これからうまくやっていかなきゃならない相手にあうときに、あまりにも「ガチガチ」になっていたら? いろいろ経験してきたけど、どうも、受精はともかく、着床がうまくいってないんじゃないだろうか、と感じているかたは、もしかすると、キャッチボールの練習をしてみるといいかも。 「ふんわり」やわらかく、リキみすぎない……じゃないと、じょうずにうけとめられないものなんですよ〜〜!
生たまごが放り投げられて落ちてくるのを、うけとめるんだと思ってみて。 あわてて、ボウルとかフライパンをサッとさしだしたらどうなります? ハズレないかもしれないけど、そこでたまご、割れちゃうかも! あたりはよごれないかもしれないけど、そのタマゴでは、もうメダマ焼きはできない。スクランブルドエッグとかにしかならない。 素手を、それとも、台所用グローブとかをはめた手をさしだして。うけとめる瞬間、ぶつかる瞬間は、衝撃をうまく吸収しないといけない。そのためには、手だけで無理やりうけとめようとしたんじゃだめ。膝とか腰とか背中ぜんたいとかの筋肉をよーく柔軟にしておいて、ゆるめておいて、からだ全身、たまごといっしょにバウンドさせるぐらいの気持ちじゃないと。
生たまごでやってみるのはアレですから、旦那さんと、ふつうの野球のボールとか(軟式のほうがあぶなくないですね)テニスのボールとかで、ちょっとキャッチボールしてみてください。慣れてきたら、強めのタマを投げてもらったりして。いろんなタマを確実にうけとめるのって、けっこうむずかしい! でも、練習すれば、ぜったいうまくなるよ。最初がヘタならヘタなほど、ちょっと慣れるとアッという間にうまくなるのでたのしいです。 もとソフトボール部とか、バスケ部とか、運動性能の高いひとたちは、これまでやってみたことのない運動に挑戦して、難度をあげてみてください。ちっこいボールを脚で蹴りあげキャッチボール、しかも、利き足じゃないほう、とか、けっこうむずかしいですよ。 (逆に、ふたりともものすごーく運動神経がないひとたちな場合は、床にボールをころがしてやってみるとか)
ここでのポイントは、 肩のちからをぬく。全身のちからをぬく。 ちからをぬいても、注意はそれなりにもっておく。 その「リラックスしてるけど、ダラケているわけじゃない」感じをたしかめること。
緊張しない。興奮しない。テンションあげない。 交感神経をあまり優位にしすぎない。
(数値データや検査結果を自分でことこまかく分析して考えこんだり、 最新情報をつねにもとめて日夜パソコンをたたきまくっていたり…… というのは、 交感神経側に過負荷です。
そういうことをするなとはいいませんが……せずにいられないときもあると思うので…… いっぱいやっちゃったなぁと思ったら、 意識してリラックスし、興奮をしずめ、脳と筋肉の緊張をとき、 副交感神経をはたらかせるようなことをするようにしてみてください。
ぬるめのお風呂にはいって、だらーっとするとか。 自然環境のゆたかなところをゆっくり散歩して、季節の変化をかんじとるとか。 カモマイル茶、はちみつ入りのホットミルクなど、安眠のさまたげにならないものを飲むとか。 気持ちのゆったりするような音楽を聞くとか。 大好きな映画やマンガをみて、幸福な気持ちになるとか。 好きなニオイのアロマをかぐとか。
すくなくとも、毎晩寝る前には、いったん「気をしずめて」ゆっくり、のんびりしたいものです。 眠れなくて、ついアレコレ、考えてもしょうがないことばかり考えてしまうようなときは、いっそ、起き出して、からだが冷えないようにして、なにか、手や目が忙しくなるようなこと、そして、やるのがわりとたのしい(あるいは気持ちいい、やったことが役に立つ)ような単純作業をしましょう。パソコンとかケータイとかなどのハイテク機器ではなく、もっと、むかしながらのもののほうがいいです。 タンスのかたづけ。靴みがき。レンジの大掃除。雑誌をまとめる、などなど、家事関係。 パックをするとか、眉毛をととのえるとか、美容関連でも。 できれば、やめたくなったらどこでやめて寝てもかまわないようなことがいいですね。
自分をリラックスさせたいときには「こうすればいい!」「これをやるとわたしはリラックスできる!」ということを知っておくと(つくっておくと、訓練しておくと)、なにかと便利です。「受胎可能性のある行動をするとき(つまりセックス直前)」や、治療や診察のとき、待合室などで時間をつぶされてついイライラしてしまいそうなときなどに、とても有効につかえます。そして、もちろん、分娩のときにも。 |