おたよりストック場  5    2004年8月から2005年1月まで

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1月20日 TOYさまからのおたより

始めまして。ハンドルネームで失礼します。
TOYと申します。

先日、近隣では見つからなかった【コバルト風雲録】をようやく手に入れ、時間
を忘れて読破してしまいました。
僭越ながら読了しての感想は、今、どうしても、久美様に久美様の書かれる物語
が好きで好きで、久美様から頂いた宝石の様な言葉達に叱咤激励されながらどー
にかこーにか頑張ってきた、久美様から溢れた想いと熱が確実に影響を及ぼした、そう言う読者がここにも居る事を伝えたい! でした。

拙い私の文章にそんな事が可能とは思えませんが、私が久美様に捧げる感謝の気持ちの、何十分の一かでもを伝える事が出来るのであれば、とキーボードに手を伸ばしました。

私が久美様の著作を始めて手に取ったのは、小学校の頃でした。
自分語りになってしまいますが、当時は、極々一般的な書籍、雑誌でさえ簡単に
は手に入らない、山と田んぼと畑に囲まれて生活していました。雑誌は数日遅れ、
話題の名作! なんて言われる本ですら予約も出来ずにいる(入荷するかどうか
が解らないのです。小さな小さな本屋さんでは、発注通りに全ての本が入荷する
訳では無かったと聞いています)、そんな私の唯一にして至高の趣味が【読書】
でした。

両親共に活字を読む事が当たり前の家で、幸いにして本を、活字を読む事だけは、ソレがたとえどんな内容であっても、けして邪魔されない。眉を顰めたり、小言
を言われたりせずに、好きなだけ没頭出来、好きなだけ与えられた事が私を無類
の活字中毒者に育て上げました。
そんな私が小学生時代に出会い、そして三十路を迎えた今でも買い続けている作
者様は久美様以外にはすぐには思い出せません。

【ガラスのスニーカー】【抱いてアンフィニ】は私の人生観を変えました。
【3時のおやつに毒薬を】はミステリーへの扉を開き、思考遊戯なんて最高に楽
しい世界がある事を教えてくれました。

そして【ありがちのラブ・ソング】が今の私の基礎だと胸を張って言う事が出来
ます。この本で私は生涯と共にするであろうコンピュータと出会えた事を、本当
に感謝しています。
ウォー・ゲームも見ました。トロンも知っています。
でも、本当の意味で私にコンピュータと言うものを教えてくれたのは【ありがち
のラブ・ソング】だったと思います。
人生が常に競争と協力によって成り立っている事を、大人、とはある種の覚悟と
誰にも揺るがせない何かを持った人々である事を、私は久美様の著作によって教
えられてきました。
その事が、どんな優しい言葉を聞くよりも、どんな素晴らしい言葉を聞くよりも
私にとって大きな事として残っています。


久美様の著作について感想を述べる事、それは私にとって人生を語る事になって
しまいます。
ですので、詳しい感想を長々と書き連ねる事は遠慮させていただきますが、私が
出会ってからずっと、久美様に抱いてきた感謝の気持ちがほんの少しでも伝わる
事を祈って、キーボードから手を離させていただきます。

最後になりますが、今まで素晴らしい作品を読ませていただいてありがとうござ
います!  どうか、お身体には気をつけて納得の出来る無理の上でお仕事頑張ってください。

いつでも、久美様が元気に「こんなの書いたよ!読んで!」と言って下さる瞬間
を楽しみにしています。

では、失礼いたします。

TOYさま
 
 うわー、すっごい熱いメールをありがとうございます!
 そんなふうに読んでくださったかたがあったなんて……ヨヨヨ。
 まして「ありがち」とかを……ヨヨヨ。
 
 『風雲録』を読んでいただいたらおわかりかと思いますが、わたしはかなりのへ
 こたれ屋。
 ちょっとがんばって、結果がなかなかでないと、すぐに弱音をはいて、「もうや
 だー、かえるー!」ってダダをこねたくなってしまいます。
 それでも、なんとかかんとか、四半世紀もこのギョーカイで生き残ってきたのが
 不思議です。
 まー
 他になんにもできないから(笑)
 イヤだのなんだのというても、これしかすることないからですかねぇ。
 

 TOYさまの毎日がすてきでハッピーでラッキーでゴージャスでるんるんでありま
 すように!
 
 くみ

はじめまして。こんばんは。
ささタルと申します。

この間ふと思い立ってネットをさまよっていたら、久美蔵にお邪魔することになりました。
まだ全部を見て回っていませんが、またちょくちょく覗きにお伺いします。

そもそもなぜお邪魔したかというと、
ドラゴンファームを読み返したからなんですよね。
もともと新書で出ていたのをもっていたのに、ふと文庫売り場を覗いたら
ハヤカワからも出ていて、挿絵が変わってて(もちろんサイズも)
ああーーーーーーーーーーーー、と買ってしまったんですよ・・・
もちろん、読んでしまいました。一気に。(睡眠不足です)

そして、ほかにも何冊か読ませて頂いておりますが
(持ってない本がたくさんあることを知りましたので、ちょこちょことネット注文もしてみました。届くのが楽しみです)
やはりはずせないのが、ドラゴンクエストのノベライズです。
ルビス伝説から4〜6のノベライズのなんと幸せだったこと!!!!
DQの物語から外れることなく、とてつもない広がりを持たされた世界を、
どんな人物も魅力的に再現された(あの無口な主人公たちをも)長い物語を
見事に私の両手に納まるサイズの書物に現して頂いた事は、本当に本当にうれしかったです。
(そういいながら、6はハードカバーで読んだことを忘れ、新書を買ってしまい、途中で「これ読んだよ!」とかいいましたけど・・・)

DQ7はまた別の方に作家さんに代わられ、残念に思いつつも
 (それでも、何度も読み 楽しんだのですが、やはり読み返した回数は少なくなってしまいました。
お風呂やトイレに持ち込んだばかりに、本をふやかしたり、個室を占領したりすることもあまりなく・・・)
新たな命をもったキャラクタたちに、のめりこんで読んでいたのですが、
「やっぱり久美沙織さんの文章がいいよぅ」とつぶやいたことも何度も。。。

お仕事が忙しかったのか。
そろそろ書き手より読み手になろうと思われたのか。
エニックスが執筆料をケチったか。
250巻くらいの長編になりそうなので、断念されたか。
など、いろいろ邪推をしながら、
「とりあえず、9まではこの方がかかれるのだろう」と一応納得しておりました。


そして

先日DQ8の旅も終了しました。

そこで思ったことが・・・・


「DQ8はぜひ久美沙織さんの文章で読みたい!」

です。
作り出す苦労も多いと思います。
書きたくないかもしれません。
はたまた、望んでも、書ける状況にないかもしれません。
それでも私は久美沙織さんの言葉で8の物語を読みたいです。
ゲームしている間にも、
「ああ!このシーン。どんな風になるだろう」
「うっ。こうなるかぁ。この間の暗転になにがあったんだろう」とか
DQ8の世界がが広がろう、広がろうとして、キャラクタがもっと喋ろうとして・・・たまりませんでした。

今までのDQ以上に際立ったキャラクタたちをぜひ、久美さんの筆致で読ませていただきたいです。
個人的には2年でも3年でも待ちます(^^;
(スクエニさん的には困りますね)

商業作品ですので、書いて欲しい、書きたい、では書きましょう、とはいかないのは重々承知でこんなメールをしてみました。

ちょっとすっきりしたので、後でエニックスさんには、もうちょっとまともな文章でお願いしてみたいと思います。

それでは、今後も、いろいろな魅力的な作品を読ませて頂けます様、御身体にはお気をつけ下さいませ。
長々、ありがとうございました。                                    
私は読書の旅にでます。

                                 ささタル。

おたよりありがとうございました!
また、熱いお気持ちありがとうございます。
ただ、あのー、ごめんなさい、
ドラクエ8ノベライズをわたくしめが担当させていただくことは、残念ながらないと思います。

なにしろ、Zの時に、コンペをやって「正式に」負けてしまいましたから。

コンペはたいへんなので、ハンモトも、わざわざ敗者復活戦をやるつもりはたぶんないと思います。
スクエニでは別のシリーズをやってもおりますし……

しかも、
いま、森薫さんの『エマ』をノベライズしております(エンターブレインで)。

だいたいマンガ一冊につき、文庫本一冊かかってしまうので、もしかして「ぜんぶ」小説にするとすると、そう簡単には終わりません。(現在単行本は4冊までですが、連載がおわるまで、すくなくとも6巻ぐらいにはなるそうです)。
よろしければ、こちらをたのしみにしてやってください。
ドラクエとは、ぜんぜんまったくタイプのちがうお話ですけど(笑)
なにしろ主人公が(女子なのに)やたら寡黙で!

早速のおへんじどうもありがとうございました。

DQ8を担当することは、ないとのことで、
それは大変残念至極なのですが、おそらく小説が発売になるであろう1年以上の間悶々とし続けなくてよかったかなぁ、とも思います。
(あの寡黙な主人公が、憎めないヤンガスが、かっこいいゼシカが、素敵なククールが、つけたすなら、かわいらしいミーティアが、そしてたとえようのないトロデが、久美さんの手で動き回ることがないと思うと、返す返す残念なのですが)
(実は、トロデの味付けが一番楽しみだったりしていますが・・・
 鳥山明さんが人間以外のものでも、違和感なく人間と同列に並べて魅力的に動かしてしまえるように、たとえ、見た目がかっこよくなくても、文句なくかっこよくしてしまう、久美さんが素敵です。
DQ5ノベライズのスミスちゃん筆頭に・・・ あれは泣けました。
本はお風呂でふやけるわ、私もふやけるわ、大変でした。)

ん・・・
しかし、「書く気がない」ということになると、こんな文章を送りつけるのは、大変迷惑なことだと思われますが・・・
きっとまったくその気はない、ということはないのだと、こっそり勝手に解釈しております。(本当に勝手に)

ただ、エニックスもスクウェアと合併しちゃったり、攻略本の製作もベントスタッフさんが入ったり、8のゲーム自体も、「DQらしさ」を存分に残しつつも、新たな匂いが、あちこちに漂っていたので、今後のDQ8世界の広げ方にも、なんらかの変化があるかもしれません、と素人ながらに想像しております。
自分自身の力で勝手に物語の世界が広げられるような頭でないのが、残念です(T T)
とりあえず、一読者の希望はSEさんに出しておかねば・・・・

エニックスでは、「ここは魔法少年育成センター」を見かけて買っておりましたが、別作品が出ていたんですね。
これはまだ買っていませんが、またじっくり読ませていただこうと思います。(^^

あと、「エマ」のノベライズをされてたのですか!
実はコミックビームをたまたま読んだ時に、かなり面白かったのでまとめて4冊コミックスを購入したところだったのです。
うーん。楽しみが増えました。
じっくりコミックを読み返しておきます。
すごくいいタイミングでした(^^    わーい。

1月21日 ごまっちさまより、新たなエンガディーナ情報!

久美沙織さま

はじめてお便り差し上げます。
久美センセの作品には、青春時代お世話になりました。
私の大好きな「ドラクエ」や「MATHER2」もセンセの作品と聞き、
不思議な縁を感じずにはいられません。

ノベルの代表作でもある「丘ミキ」は特にお気に入りです。
美味しいもの情報がいっぱいですよね。
稲村ガ崎のクドウにも足を運び、エンガディーナも買いました。
あまりの美味しさにとろけてしまいそうでした。
しかし、数年後に足を運んだ際にはなくなってしまい、
さみしい思いをしていました。
あのクルミとヌガーのハーモニーを今一度!
そこでネットを駆使し(大げさ)支店を調べ、
本日銀座店に行って参りました。
エンガディーナ、ありましたとも!!
鼻息も荒く会計を済ませ、今冷蔵庫にて鎮座しています。
店内には「地方発送も承っております」とありましたので、
是非食べたーいという方、連絡してはいかがでしょうか?
私は今日早速デザートにいただきます。

ええっ、クドウに「支店」があったんですか? 
それは存じませんでした!
貴重な情報をありがとうございます。

すっかりエンガディーナが食べたくなってきました。
ネットで売ってるとこがあったらいいのに。

そうなんですよ、支店、あったんですねー。
どうしても諦められなかった私は、ちょこちょことネットを
彷徨っていたんです。
そうしたら「青山」「銀座」「南林間」などとキーワードが出てきまして。
これは支店だろう、支店だね?エンガディーナという言葉もあるし。
そこは個人のウェブサイトだったので、しつこく検索したところ、
見つけました、欧風菓子クドウのウェブサイト


http://www.yougashi-kudoh.com/


こちらの支店紹介のページにもしっかり載っております。
どうやら南林間が本店のようですね。
オンラインショッピングもあるようですが、肝心のエンガディーナは無い模様。
支店は東京、神奈川に集中しているので、その他の地域の方は残念ですね。
しかし、前回のメールでも書きましたとおり、地方発送もやっていただける
そうなので、電話をしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに私がこの間購入したものは8cm四方の小で1260円でした。

ではこちらのご覧の皆様、そして久美さんがエンガディーナを食せる日を
お祈りしています。

おおー! これでみんな食べられますね! ごまっちさま、ほんとうにありがとうございました。

  1月20日  栗きんとんさまより

  エンガディーナ  レシピいただきました!

昭和62年10月『きょうの料理』で宮東悠(くどうひさし)さんという方が講師になってエンガディーナの作りかたをご紹介なさったそうです。栗きんとんさまは、お作りになってみて、稲村ガ崎のクドウの味と同じようにできたとおっしゃいます! 以下、レシピです。

18センチ×9センチ×2.5センチの型1台分

<材料>

パートシュクレ(クッキーダネ)

無塩バター   100g

砂糖       50g

卵黄       1個

レモンの皮(国産摩り下ろす)  少々

小麦粉(薄力粉)  150g



フィリング(中身)

くるみ(実のみ)   100g(国産)

無塩バター  20g

生クリーム  60g

蜂蜜  小さじ2

バニラビーンズ  5分の1本

砂糖        60g

水あめ       20g

水         大さじ1

牛乳        少々 


<下準備>

バターは室温で柔らかくしておく。薄力粉砂糖は振るっておく。バニラビーンズはごく細かく刻んでおく。


<作り方>

パートシュクレを作る。

1.ボウルにバター砂糖を入れ、カードで切るようにして混ぜる。

2.卵黄を加えて混ぜ、レモンの皮を加えてさらに混ぜる。

3.2に小麦粉を加える。

4.カードで切るようにしてよく混ぜ合わせる。

5.台に強力粉(分量外)をふり、4の3分の2量をひとまとめにする。

6.棒状にのばす。

7.さらに、型よりやや大きめの長方形(約5ミリ厚さ)にのばす。

8.型の内側に敷きこみ、四隅もよく押さえる。

9.はみ出した部分を切り落とし、冷凍庫へ入れて最低10分間おく。

フィリングをつくる。

10.胡桃を荒く刻む。

11.ボウルにバター、生クリーム、蜂蜜、バニラビーンズを入れて湯せんにかけて温めておく。

12.鍋に砂糖、水あめ水を入れ中火でこげ色がつくまで煮詰める。

13.12の火を止め、すぐに11を加える。

14.さらに10の胡桃を加えて絡める。

15.バットに広げて荒熱をとる。

16.9を冷凍庫から取り出し、15のフィリングを詰め、平らにならす。

17.パートシュクレの残りの3分の1量を約5ミリ厚さの長方形にのばし、16の型にのせる。

18.形を整え、はみ出した部分を切り落とす。

19.表面に飾り用の器具で模様をつける。

20.8ヶ所ほどに竹串を刺して空気穴を開ける。

21.刷毛で表面に牛乳を塗り、照りを出す。

22.170度に熱したオーブンの中段に入れ、約25分間で焼き上げる。型から出して薄めに切って勧める。

[以下、栗きんとんさまのメールより]

テキストには写真があります。型はどのようなものでもできると記載されています。飾りはクドウで売られていたものの表面にあるなみなみ模様をさします。

私が作った経験から、型から抜きにくいのでオーブンペーパー等を下に敷いておいたほうが取り出しやすいとおもいます。模様は器具など使わなくてもフォーク等でつけても綺麗になります。

 

[以下、久美]

とのことです……うわぁ、栗きんとんさま、ウチコムのすっごいテマだったでしょう、おつかれさまです、ほんとうに、どうもありがとうございました!

いまは亡きクドウのエンガディーナ、食べてみたいかたは、ぜひぜひ、やってみてください。けっこうたいへんそうだけど、材料には「ぜったいに手にはいらなさそうな」ものはあまりないみたいだし。がんばってつくってみたら「こんなんできましたあ!」っておたよりください。ご紹介しますから。

わたしもそのうちやってみたいなぁ! 

 

 
1月17日 tomoyoさまより

はじめまして。わたしは二十二歳の人間です。
大好きな久美さんのHPがあると知って、何度かお邪魔してたのですが、メールが・・・んー・・・なんか恐れ多いなあ・・・と、いつも勇気が出せなかったのですが今回、すっごく勇気を出してみて、思い切ってメールを出しました。
久美さんを知ったのは、こちらにいらっしゃってる多くの方々同様にわたしも、ドラクエででした。まだ小学生で、やっぱりちょっと難しくて(ごめんなさい!読解力が乏しいんです・・・)、それから、どっか怖くて悲しい。透明感のある不思議な文章。どこかの国の童話を読んでるような感覚になって、一発で先生のファンになってしまいました。以来、先生の作品は書店で見かけるたび手にするようになりました。お友達同士で、このシーンのこのせりふがいい!とか、ここで泣いた!とか会話するのも大好きで。先生ご自身も、作品同様にきっとあったかくて、底抜けにおやさしいんだろうね、と、いつも語っていました(ごめんなさい!勝手に先生を語ってしまって・・・)今、メールを打つだけでもなんか、あがってしまっていて、ほんとに言いたいことがなかなか出てこないのですが、先生、先生の描かれる作品大好きです。いまだにドラクエも大好きです。新しいドラクエが出るたび、「あー、今度のドラクエも先生が小説にしてくれないかなあ」・・・と思ってしまいます。ドラクエ8、先生が書いてくれたら・・・なあ・・・って夢みてしまいます。
いつまでも、お元気で。胸を打つ素敵な作品を書き続けてください。ファンの一人のわがままかも知れませんが、それが、もし久美さんにお手紙出せるときが来たら、言おうとしていた言葉です。お忙しいのに失礼なメールですみませんでした。では。本当にいつまでもお元気で!

メールをありがとうございました。
ご愛読に感謝!

22歳! いいですねぇ。なにもかもこれからですねぇ。

ドラクエのノベライズはいま振り返るとほんとうに「やってよかった」懐かしいシゴトでした。
何度も途中でくじけそうになったんですが(笑)投げ出さずに書いたものが、いまではだいじな財産です。

こないだ、ひさしぶりにゲームの[が出て、途中までやりました(暗黒魔界城だかでちょっとアシブミ中)。
ドラクエは、昔のコイビトというか、「あの子が若い頃ね、ちょっとつきあってたことあるんだ、フフフ」みたいな感じで、なんだかちょっとテレくさかったり、でも、がんばっていてくれると嬉しかったり、
ちょっびっと「このへんはどうなのかなぁ」と思うところがあると「しっかりしろよ」と思ったりします。

ご存知かどうか、Zの時にかなり過酷なコンペティションがあり、わたしもいちおー最終選考まで残ったんですが、最後の最後で負けてしまったそうで、ノベライズ担当の座を譲り渡しました。
まっこう勝負して負けたので悔いはありません。

[をどうするつもりなのか、スクウェア・エニックスに聞いてないので存じませんが、
たぶんZの時と同じかたでいくんではないですか?
わたしは、別件でスクエニでシゴトしてまして、そっちの「ツヅキ」ができるならはやくやれといわれているところです。

まぁ、W、X、Y、それにルビス伝説と、「おいしいところ」をやらせてもらったので、
これ以上欲張りをいったらバチがあたるというところなのでしょう。

去年出しました『コバルト風雲録』という本は、
ライトノベル全般にたいしてわたしが寄与することのできたことがらについて述べているもので、
タイトルはコバルトですが、
ゲームのノベライズをやっていた頃のことについても書いておりますので、
もしよろしかったら、読んでやってください。
けっこうグチもいっております(笑)。

ちなみに


> 作品同様にきっとあったかくて、底抜けにおやさしい


そんなことはぜんぜんありません!
わたしのセルフイメージは「ワガママでイジワル」です。
せめて「イタズラ」ぐらいでやめとけよ、と自分でも思うんですけど、
「こうするとママハハみたいでいかにもイジワルっぽくて、なんかおかしいかも」と思うと、
ついやっちゃう、みたいな。

でわでわ、

 11月27日  匿名希望さまより

「コバルト風雲録」読後の御礼

久美沙織先生御机下   

 はじめまして、書店店頭で御見受けしますに、次々と従来にない新機軸の作品を発表されていることと存じます。益々御活躍のこと、一読者としてお慶び申し上げます。
 さて、本年を振り返りますと、私事ながら、三点ほど先生の御作に通じます御縁がありました。そのため掲題の作品を入手拝読するに至った次第です。拝読しましたところ、この感動を誰彼となく話したくなるような気持ちとなり、突然のメールを差し上げる失礼を御容赦下さいませ。

 わたしは1958年生まれの戌年でして、パソコン通信によるBBSには、1986年より参加しておりましたが、某巨大匿名掲示板を利用するようになったのは今年からです。先生のサイトは時々拝見しながら、「創世記」には手が出ずにおりました。書店で御作を入手した事情は後ほど御報告するとして、ページを繰りはじめての感想ですが、「幕前の口上」では、昨今話題の「電車男」に先行する出版じゃないか、と驚きました。
 望郷の巻1-2では、『そうなんだ、俺らの人生に真剣に向きあってくれる文学作品は、もう活字の文壇文学ではなくてSFやまんがにしかないんだ』、と思っていた80年代初頭の気分(それは気分でしかなかったのですが)が蘇る思いでした。

 私自身、性差や性別役割分業や色恋や性について、そういう私的家庭的な人生とキャリアの形成との間で、戸惑いいろいろ迷いつつ伴侶を得ました。
 そういう事情もあり、パートナーは既に出産好適年齢を通過してしまっているため、子は未だなしておりません。
 望郷の巻から疾風怒涛の巻に読みすすみ、上記のような私の現状を省み、場所は異にすれ、同時代を生きてきたという僭越な共感に襲われました。僭越と申しますのは、環境や資質など先生と私にはほとんど共通点が見いだせない所以でありますが。

 もっとも、私の感覚の中には、小学生の頃、中学高校の頃、大学から80年代、90年代と、全く違う4つの国を引越し続けてきたような時代や世相の感覚があります。そういう感覚を持っていた、まさにちょうどそのポイントをついた、先生のお話でした。その話の展開にまんまと乗せられ、一種心地よい感覚を味わい、作品の中に惹き込まれて行きました。自分を省みると、私は年齢の近い各ジャンルの先生方の自分語りが読める日を待ちわびていたふしがあります。これまでそのことは、自覚しておりませんでしたので、御作が私の脳味噌の中に開拓した新たな市場であった可能性があります。

 私にとっては、久美先生は、SFマガジンでのいつの年度かの受賞者であり、当時ハヤカワ文庫JAで購入した「あけめやみ、とじめやみ」の作家でした。
 新井先生や大和先生・大原先生と時期を前後してSF界に現れた俊才、というイメージのまま、私の脳内に長年固定され、御縁がありませんでした。
 ハヤカワの稿料が壊滅的に安いことは当時から有名でしたが、あれ以後ハヤカワ文庫に新作出ないなあと思いながら、先生の御作を追いかける先見の明は、私にはありませんでした。

 ところが、今年は、最初にお書きした三つの御縁がありました。
その三つとは、
(1)「マリア様がみてる」、
(2)G-CONのクイズSFヘキサゴン、
(3)(2)に関連する某先生の新作と時期を同じくする掲題作の御発表
です。
 長くなりましたが、いましばらく、自分語り御容赦願います。
(マーケッティングデータとしてお役にたつかアヤシイものですが。)
 2003年秋、二次創作サイトと同人誌の隆盛から、「マリア様がみてる」を知りました。アニメ放映直前に、通読しました、繰り返し三度。
 その頃某巨大匿名掲示板の利用方法を知り初め、「マリア様がみてる」にハマったら何を読んだらいいかのアドバイスを受けました。それで、「ひみつの階段」から紺野キタ先生経由で、御作「丘の家のミッキー」にたどり着き、大人買い。
その後、氷室先生の「クララ白書」「アグネス白書」を入手したのは言うまでもありません。
 積年の喰わず嫌い(氷室先生の一部の作品を除く)を、遅まきながら解消し、世の中にこんな面白いものがあるのか、という人生何回目かの貴重な体験をさせて戴きました。

 ちょうど職場の先輩が、一年上の酉年で、四谷ではありませんが、地方の雙葉の卒業生で、当時の御主人との関係に悩んでおられ、ついに離婚されました。
 今は、転勤され、再婚されたのですが、やはり、高校時代の教育で型にはめられた人間観、人間関係に置ける自己評価や、なすべきとされた努力の方向性に特異なものがあったというのです。それが前の御主人との関係の総括だったようなのですが、御作おかみき(無印)は、門外漢の想像を助けてくれる貴重な証言集でした。ありがとうございました。

 疾風怒濤の巻、これを読んで近い年代の人間で、簡単には言葉にできない感慨を持たない者はいるでしょうか。
 豊田先生や眉村先生のSFで中高生時代を過ごし、岬先生・火浦先生・とり先生・ゆうき先生・大原先生をはらはらわくわくしながら、作品通じて横目でちらちら見てきたうちの一人として、この巻は、おたけびをあげたくなる・・・
『シモキタに俺達の年代の作家の先生方の"ときわ荘"や"大泉サロン"があったのか』と。
 残念ながら私にとって、当時のシモキタは、関西からはるばる小劇場演劇を本多劇場に見に行くところ、でしかなかったのですが。

 さて御縁の(2)ですが、日本SF大会G-CONに、私は、某先生
(くみ注。清原なつの先生のことらしい)を目撃できるんじゃないかな、という期待をもって参加しました。それには、大森望さんをマークしていれば、きっと、という作戦を立てました。作戦遂行のため、クイズSFヘキサゴンの会場にいました。
 おかげで、初めて生で動いてしゃべる久美先生の御姿を拝むことができました。正直言って、『こんなに面白い人の書くものは、当然面白いわけだ、・・・』との感想が湧きました。
 なんて、先生もはじめてお便りする私のような者に言われたくはないでしょうが、面白かったのですからしょうがありません。一面、サーピス精神に心うたれました。
 ちなみに作戦どおり某先生を目撃できましたが、残念ながら午後のサイン会には行けませんでした。

 さらに御縁の(3)です。これはもう天の配剤というか、日本出版事情の歪みのなせる神の業というか、その某先生の新作を注文すると、同じ版元で、掲題の御作の告知が。恐ろしいくらいですね。

 そこで乱の巻です。
 正直申しましてわたしの今年は、「マリみて」ではじまり、「げんしけん」で終わる年でした。昨年まで一年に一作程度しか「はまる」作品は持てませんでした。本業に比し、文字・画像・映像作品に注ぐエネルギー配分がその程度でしかない人生を送っていました。
 「マリみて」「げんしけん」とも、アニメに合わせてマスキャンペーンを行い知名度を上げた作品です。この年になって私も、当然のように、文字・漫画・動画・CDを享受しております。
 「げんしけん」はコミックアフタヌーン連載の漫画が原作ですが、アニメ・まんが・ゲーム・コスプレにぬるくいそしむオタク+非オタク学生たちの群像です。
 10年以上前から、文学を語るには、(コンシューマ)ゲームを外してはいけないとの言説があることは承知しておりましたが、私自身は体感できておりませんでした。(プリメの次がエヴァで、その次が北へというヌルい生活です。)

 乱の巻で、久美先生の主戦場がゲーム隣接領域へ移っていく、疾走感のある開拓ものがたりを拝読して、伴走しているような感覚を楽しめました。のみならず、わたしの知らない、宝物庫を隠したダンジョンがあることに気付かされました。
 時間的能力的に私自身良いゲーマーには今後ともなれないと思いますが、ゲームの戦場を経てパワーアップした久美先生の作品を拝読する、新たな動機となりました。
 その意味でも、私の人生にも確かな影を投げかける御作品を拝読できて幸せでした。本当にありがとうごさいました。

 これからも、先生が新たに開拓される戦場で闘われる姿、また作家久美先生の一人称の戦いの記録を、ちらちら横目でしかないかもしれませんが、見守らせて下さい。
 末筆ですが、御健闘をお祈りします。
 身勝手な勘違い読者のメールにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。これにて失礼させて戴きます。

熱いおことばをどうもありがとうございました。
ワタクシゴトでちょびっと(ほんのちょびっと)凹んでいた矢先だったので、たいへん嬉しく、またありがたく、拝聴? いたしましたです。

SF大会にいらしているかたならきっとご存知でしょう、例の標語、「プロだプロだと威張るなプロよ、ファンがいなけりゃ誰が読む」であり同時に「ファンだファンだと威張るなファンよ、プロが書かねば誰が書く」であるギョーカイ、ファンでもあり、プロでもある自分は、たまさか自分がかかわりあわせてもらえるようになったものに必死にしがみついてかかわりあいながら、ただ流されているだけなのかもしれないなぁ、と思うきょうこのごろ、

ドラクエも[になると隔世の感があり、それでもすぎやまこういち先生の音楽を耳にしてコントローラーを手にとれば、ピクセル数の少ない二頭身キャラに超美形をいとも簡単に幻視してしまっていた血わき肉おどる20代の自分にアッという間にもどってしまいます。

なおヘキサゴンについて、このサイトにもちょびっとかきましたが、その後、詳しいレポートがでました。わたしにとっては奇跡の勝利の記録です(笑)よかったら、興味のあるかたは、ご覧になってやってくださいませませ。

http://www.light-Novel.com/

 

11月15日  小村さと さまよりのおたより

はじめまして。
小村さと、と申します。

いつかは久美さんへファン・レターなるものを送りたい、送らせて頂きたいと思っていたのですが、なかなか決心がつかずにいました。
ですが、今回このようにHPを開設されていることを知り、お便りするにいたりました。

私が初めて久美さんの小説を眼にしたのは小学二年生のときでした。今でも覚えているのですが、「小説ドラゴンクエストX」の二巻、ほんのさわりだけぱらぱらとめくっただけで、「これは買わなきゃいけない!」というとてもとても強い衝動に駆られてしまったのです。

とはいえ当時の私に、文庫本はおろかハードカバーなど買うお金はなく(買って買ってー、と両親に駄々をこねればよかったんでしょうが、生憎そういう考えが浮かばなかったのです)、その日から一年間かけて、ためた金額1500円。今思うと笑ってしまいますが、かなり真剣でした。売り切れとか絶版とかになってたらどうしよう!って夜もよく眠れなかったり。
ですから手に入ったときは嬉しかったです。三冊ぜんぶ、一晩で一気に読んでしまいました。それからも何べんとなく読み返し、そのたび笑い転げたり涙したり。思えばこの頃から、「本を読む」という行為が好きになりだしていたんですね。そういうわけで一番好きなドラクエシリーズはXです。
「ただいま、は変かな?」
このセリフに一目惚れでした。八歳の子供が何をどう感じたのかは分かりません、でも言葉の、というか文字の?持っている「ちから」に打ちのめされてしまったんだろうなあと。その当時は分からない単語も表現も山ほどありましたが、それでも読ませる文章を書ける久美さんはすごいです。(だいたい小学校高学年くらいになって、全て理解できるようになりました)

久美さんの小説を朗読したことがあります。自分の部屋で、時がたつのも忘れて。声に出して読みたい日本語、なのです。本当に。
眼で追うだけで気持ちいい、だけどだからこそどうにかしてその気持ちよさを表したいと思い、声に出したりはたまた気に入ったシーンをイラストにしてみたり、夢中でした。もちろん今でも。
言葉が足らず、陳腐な表現しか出来ない自分が本当にもどかしいのですが、書かれたものを読み終わって本を閉じた瞬間、知らないうちに「ああ、いいなあ」と言葉が洩れてしまい、窓の外に広がってる景色なんかがいつもよりもきれいに見えるのです。そういう気持ちにさせてくれるお話を書かれるなんて、本当にすばらしいとしか言い様がありません。

最近読んだ久美さんの小説の中で、最も印象に残っているのは「MOTHER2」です。
ネスとポーキーの関係、「ちいさいころはあんなに」という、もう二度と戻らない日々を思うときのネスの苦しみや、ポーラと出会ってからのどきどき。
みんなそれぞれに大人びたところや子供じみたところや、色々併せ持っていてとにかく愛おしい、と感じました。また、あちこちにちりばめられた言葉遊びやパロディ的な要素も言葉のリズムを作っていて、自然と口元がほころび、頭の中ではポリアンナやらビーインフレンズが。それこそ「おとなはこどもに、こどもはおとなに」なれるんじゃあないかなあ…と、どっちつかずな年の私は思います。…なんだかすごく偉そうな、自分勝手なこと書いてしまっているでしょうか?ちなみにこの本、残念ながら絶版でして、知人から借りて読みました。それももう、カバーがちぎれたような状態で、きっとすごく読み込んでたんだろうな、と思って嬉しくなったのを覚えています。

また、「ここは魔法少年育成センター」も拝見しました。
ちょうど瑛蘭と同い年くらいの弟がいるので、そうだよねそうだろねこのトシって、いちいち頷きながら、たまにふき出しながら読みました。
一人称のふてくされたりちゃらけたり悩んだり、行きつ戻りつしている感じが!ぐるぐるどこかでループする思考パターンに、頭をバケツで殴られたみたいにフラフラになり、またその感覚が全然不快でなく、むしろ気持ちいい。(なんだか自虐的なのかもしれませんが)私は現在受験シーズンまっさかりで、ベンキョウなんてもーイヤだ、と思っていたのですが、彼の言動に心動かされました。山を一歩一歩登っていくような、ノロマだって確かに歩んでるというあのくだりに眼からうろこ、でした。
教育関連の評論を何冊読むよりはっきり、訴えかけられた気がします。

なんだかどんどん調子に乗って意味わからないこと書きそうなので、このあたりで。
わたしは、久美さんの小説に出会えて本当に幸せものだなあ、と思ってます。現在趣味で同人活動などしているのも、久美さんの影響が大きいと思いますし。いざ自分が小説書く段になると、今更ながらなんて久美さんは素材の使いこなし方や言葉の選び方が上手いんだろうとため息が出てしまいます。当然に当然のこと、ではありますが…志望校に受かって暇が出来ればまた、未読の著書を買いに本屋へ走りたいものです。
最後に、誤字脱字、ご気分を害されるような表現がありましたら本当に申し訳ありません。そうでないことを祈りつつ。

それでは、これからもお体に気をつけて頑張ってください。応援しています。

おはようございます。うれしいおたよりをありがとうございます。

なにをかくそう、わたし、時々「声に出して」かいてます。
特に、若い読者のかたが想定されるもの(ドラクエもまざーもそうですね)では、それをやります。
いったんかいた部分を、つづきをかく時にあとから「声に出して」チェックしたりします。
朗読するのが好きなので(笑)朗読して気持ちよくないとこはどんどんなおしちゃいますねぇ。

こんなに早くお返事いただけると思っていなかったので、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

そういえば最近、「Left to my own devices」が模試に出て一発で分かりました。
試験中とはいえ、にやけてしまったり。
小学生の頃から久美さんの本は愛読しているので、それで覚えた漢字や言い回しなんかが多いのです。
何か熟語を見ると、「ああこれはあの本のあのシーンのセリフにあったなあ」とか。

実を言うと、お便りしたはいいのですが、不適切な表現や、気を悪くされるような物言いがあったりしたらどうしようとかなり不安だったのです。
なにせ文章を書くことを生業にしていらっしゃる方にこういうメールを送るのは初めてだったもので。
そういったことはなかったようなので、とても安心しました。

それでは失礼いたします。
くどいようですが、本当にありがとうございました! 

わははは。そんなに緊張しなくていいですよ! わたしも商売用の文章を書くときほどには気をつかわないでかいてますからね、ときどきまちがいもやっているかもしれないけど、つっこまないように!

11月15日  ASさまよりの、ふたたびのおたより

久美沙織さま、みなさま

ASです。
自分のメイルが続くのが恥ずかしくて、少し時間が経ってから『薔薇の冠 銀の庭』の感想文を送ろうと思っていたら、遅くなりすぎてしまいました(汗)。

と、いうことで、「ばらぎん」の感想です。
まずは、『薔薇の冠 銀の庭』を読んでらっしゃらない方のために、あらすじを。


【あらすじ】
アメリカ留学前、僕は玲子と校庭の欅(けやき)の木の下で別れをかわした。「待っていてくれ」と言葉を残して。一年後・・・僕はまた校庭に立った。帰ることを誰にも知らせないままに。弓道部にいるはずの玲子の姿はどこにもなく、代わりに野枝実がとんできた。彼女は薔薇を育てている"野バラ姫"で、僕に憧れているのだという。そんな野枝実を、玲子は誰よりも恐れていたー。(パピレス掲載の解説より)

【感想】
のえみちゃんです。無敵の少女のえみちゃん!彼女の魅力に尽きます。
のえみちゃんが登場したとたんに、「れいこさんの負け」と、思いましたよ。だって、あなた!校庭でみんなトレパンはいてるのに、自分だけ短パンはいて太もも見せてるベイブに、誰が勝てますか(笑)!!
愛くるしい小動物のようなのえみちゃん。きっと抱き心地最高ですよ。ぷるぷると震える彼女を抱きしめると、腕の中で体が溶けてしまうかのごとく・・・いやあ、もうサイコーっすね(おやじか?)。
でも、高校生のころの私がこの話を読んだら、「ちっ。ぶりっこが勝ちやがったで」と思ったかもしれませんね。当時は可愛い子が嫌いで、かっこいいお姉さんが好きでしたから。今はかっこいい系よりも可愛いベイブのほうが好きかも。結局は一途な女性に男性は弱いと思うな。そういう意味で、れいこさんよりものえみちゃんのほうが強いのでしょうね。
あと印象に残ったことは、前にも書きましたが、80年代の空気が感じられて嬉しかったことです。ひびのくんの部屋の雰囲気とか。ハートカクテルしてますよね(笑)。高校生なのに、黒で統一したナイトクラブみたいな部屋に住んでる。そういえば私の友達にも部屋にバー・カウンター作ったやつがいました(彼は成人してましたが)。「ばらぎん」読んでる間はBGMにシャーデーが聞こえていましたよ。音楽も小説も、時代の空気が真空パックされているものなんですね。よしのぶくんの車がソアラじゃなくてカローラなのが、控えめでよかったです(笑)。

それから・・・話は変わりますが、「ばらぎん」を読んで私は、『新人賞の獲り方教えます@』で引用されていた高橋源一郎さんの言葉を思い出しました。高橋さんは久美さんの文章について「シニフィアンとシニフィエが遊離している」とおっしゃっていましたよね。
私は久美さんの文章を読んでいて、日本語が生々しくないことが心地よかったのです。だから高橋さんがおっしゃったことは、この「日本語が生々しくない」ことと関連しているのではないかと思うのです。
久美さんの文章は日本語の空気感が乾燥していて、小説の物語世界と読者との間に適度な距離感があります。それが私には、読んでいて心地いいのです。私が日本文学よりも外国の翻訳もののほうが好きだからかもしれません。生々しい日本語は、なんだか暑苦しいというか、読者に近寄りすぎというか、日本の湿気が感じられて苦手というか。翻訳ものの日本語のほうが読んでてラクなんですよ。
久美さんのような読者と距離を置いてくれる乾燥した日本語を書く日本の作家は、珍しいのではないでしょうか。私の知る限りではほかには三島由紀夫くらいです(といっても、私はあまり日本の作家の作品は読まないので、私のいうことはあてにはなりませんが)。日本の小説はあまり読まない私ですが、三島由紀夫の作品だけはほとんど読んでいます。物語の空気が乾燥していて、日本の湿気がなくて、ラブシーンが清潔で、大好きなんです。

久美さんの作品も、もっといろいろ読みたいと思います。これからも日本人にはまれな個性を大切にして、私を心地よくさせてくれる作品をいっぱい書いてくださいね。

ASより


きのう掲載させていただいた「麻生さん」の分と連続して、なんだかホメゴロシ
なめにあっているようで……うれしいぞっ!

ばらぎん、たのしんでいただけたようでよかったです(笑)
音楽のほうの「ローズガーデン」みつけました?
いいっすよー。

11月17日づけの再度のメール

掲載ありがとうございます(このメイルも掲載されることを前提に書いているワタシ・笑)。
前回のメイルの補足を少し。
ひびのくんのことを「高校生なのに」と書きましたが、あの時点では大学生になっていたんですよね。でも高校生のころからあんな部屋に住んでいたのでしょう。お金持ちですね(いいなー)。久美さんお勧めの音楽のほうの「ローズガーデン」も探してみますね。

それから、私のお気に入りの日本の作家といえば、三島由紀夫・久美沙織さんのほかに、栗本薫さんがいます。栗本さんのJUNE小説大好きなんですよ。久美さんも栗本さんのJUNE小説が好きだと仰っていましたよね。
久美さんはJUNE/BL小説はお書きにならないのですか?(すでにお書きになっていたら、ごめんなさい)久美さんのスタイリッシュな日本語で描かれたやおいの世界を体験してみたいなあ。

ASより



やおいですか(汗)いや、やろうという話が一度あって、いちおープロットとかも考えたんですけど、諸般の事情で中断しております。これは、天がわたしに「やおい」は書くなというお達しかもしれないと……

男性同士であるかないかはともあれ、そもそも、わたし、征服欲とか性的欲望とかがとっても元気で強いひとたちを登場人物とするところの恋愛小説、っつーのがあんまり得意じゃないんですよ。ていうか、そもそも「モテるかどうか」に対しての興味がどうもあまりないようで……若いころはまだしも多少は好奇心とか向上心(?)とかがあったんですがね、もう枯れちゃッて。

なにしろ、いろんな相手を誘惑してオチるかどうか勝負するとか、自分が他人にどんな影響力を発揮できるかを確かめるとか、大勢とせっせといろんなカタチのエッチをしてみる、とかいうことに対してほとんどまったく少しも興味関心がないんすね。実際の生活でもそうだし、楽しみのために読むものとかでも。最近女子の間でも恋愛シュミレーションゲームがさかんなようですが(しかもBLだったり)そういうので、「ウフフフフ、こんどはどの子を落としてみようかな」みたいなこと、すいませんが、ぜんぜん思えない(笑)そーゆーのって、ちょーめんどくさい。恋愛的にいってほんとに好きなひとは、ひとりいればたくさんだ。十分じゃないか!

情熱とか欲望とかより、友情とか、尊敬とか、チームを組んで仲間になってなにかをいっしょに築き上げた信頼関係とかでつながっているほーが好きだ……なんつーと、「目覚めてない」ってことになるんでしょうか(笑)しかし、こーゆーやつだから、ドラクエとかみたくパーティーくんで世界じゅう冒険してまわったりするのがいちばん好きで得意なのかも?

とはいえ栗本薫さまの小説は好きです(笑)六道が辻とか、いいっすねぇ。デカダンで。

11月13日 麻生あかりさま より 

初めまして、久美先生。
久美先生の大ファンの大学生で、麻生あかり(HN)と申します。
突然のメール失礼します。


今回、久美先生のホームページを拝見出来て、そしてこんな風に筆をとることが出来て(或いはキーを叩くことが出来て?)凄くどきどきしています。子供じみた表現ですが、本当にどきどきです。何から書けばいいのか分からなくなってしまいます。


私は久美先生の小説が大好きです。
もう十年以上も、私の中での、一番の作家さんは久美先生です。
今、私のいるこの下宿には六百冊ぐらいの本があります。
六畳一間の狭苦しいスペースなので、蔵書の多くを実家に置いているのですが、とにかくそれなりにたくさんの本に囲まれています。
色んなジャンルの本があります。小説もライトから純文学まで、
短歌もあれば料理の本も。勿論、学生らしく学術書も大きく棚を占めています。
どれも魅力的な本たちで私の財産です。
順位なんてとてもつけられない、素敵なものばかりです。
けれど、もし、今、「この中で一番好きな本を選べ」と言われたら
迷わずに久美先生のドラクエシリーズを取り出し、それからその中での一番をどれにするかで迷うだろうと思います。


私の手元にあるドラクエシリーズはもうぼろぼろです。
痛んだ紙の上に雨のシミなどが付着して、何だか可哀想な有様です。
何せ、初めて手に取ったのが小三の時です。
あれからもう十年以上の月日が経っております。
十年一昔という言葉を想うのなら、あの感動も昔のこと。
時間の上ではそうなります。
けれど、私の中ではまるで時が止まったように、
不思議なほど何一つ風化せず、今もしっかり息づいております。


小説を読んであんなに打ちのめされる(勿論良い意味でです)という経験は
初めてのことでした。震えました。鼓動が高鳴って、自分を置いてきぼりにして何かが何処か遠くに突っ走っていく感じとでも言いましょうか。感動という言葉が熱量をあんなにも伴うものだということを初体感してくらくらしました。
そして、同時に、どんな感動も追い付けない曖昧な感覚を持て余していることに気付かされました。
そう、涙でくしゃりと視界が滲むのにも似て熱く込み上げているのに、何処か曖昧。
あんなに不明瞭な感動を生み出せるのは、私の知る限り久美先生だけです。


不明瞭というと言葉が悪いでしょうか。
上手い表現が思いつかなくて、申し訳ないです。
何でしょう。世間には安易な感動がたくさんあります。
ともすれば、メッセージ性に拘るあまり、イデオロギー小説に陥ってしまったり、論文のように説明的になってしまったりという作品が、特に最近よく見受けられます。
そういう作品を読むと、感想も、まるで頭の中に文章を連ねているように明瞭なものになります。けれど、久美先生の作品は違います。
私は久美先生ほど、美しく拡散して、読み手を空気の中に迷い込ませる、不思議な比喩でもって世界を表現する作家を他に知りません。
えーと、上手くいえないのですが、久美先生の比喩は一瞥したときの印象を大事にするところに、その特徴があるように思っております。


久美先生の書かれる小説は(作品によって全然文体が違うので一概に言えることではないのですが、少なくとも私が愛読するドラクエの小説においては)、感覚に訴えるハッとするような比喩で溢れています。
それは輪郭におさまるものではありません。熱や香りやそれから、一瞥したときに人が感じる、そう、油断するとそのまま通り過ぎてしまいそうな、感じ方や見方を、驚くほど鮮やかな言葉にして留め置いてくれているのです。
それはまるで魔法でした。
紙から溢れてくるパワーに気圧され揺さぶれ打ちのめされて、震えるぐらい小学生の私は興奮し、感動し、泣いたり笑ったりしました。
そして、読み終わる頃には、いつも自分の持っている不器用で足りていない語彙ではとても昇華出来ない、久美先生ならではの絶妙な曖昧さを内側に少しずつ溜め込んでしまいました。
やがて、それが凝固してズシンと(肩こり或いは胃もたれのように。けれど比べ物にならないぐらい素敵な重みで)圧し掛かり、否が応でも意識し続けなければならないことになるまで、そう長くはかかりませんでした。


久美先生に対してこのようなことを告白するのはとても気恥ずかしく、また畏れ多いことですが、私も数多くいる作家志望の一人です。
私はあの時の「ズシン」を昇華する方法として、自分自身も書くという道を選びました。
道というのもおこがましいような、傍から見れば独り善がりとも思える決心なのでしょうが、少なくとも人生でこれほど、どんな努力をしてでも叶えたい、そのために頑張り、一切の言い訳をしたくない、と思ったことは初めてでした。
それは絶対に、あの時の塊が私の中にドドンと重くあるからです。
昇華出来ない、どうしようもない、自分の中の違和なるもの、物語という感動が「さあ、自分なりの言葉であの時の感動を呼び起こせ」と圧し掛かっているからです。


それは、全ての原動力となりました。
小三の日から今まで、ずっと久美先生が下さった曖昧さの中にある美しさに魅了され、今日に至ったわけです。
ええ、間違いありません。世界で一番影響力を行使した人物がマホメットであろうと、私に一番の影響を与えたのは、他ならぬ久美先生なのです(笑)。
こんな風に見知らぬ人間から言われることがご不快でしたら、本当に申し訳ありません。
あの、勿論、「だから、人生の責任をよろしくお願いします」だなんて絶対に申しません。
はい(笑)。
私は、まだまだ拙く至らなく、調子に乗ったり、変なプライドに振り回されている大人な格好の子供ですが、いつか、久美先生から頂いたものを、全く違う自分なりの形で表現出来るだけの人間になれればいいなと思い、日々切磋琢磨しております。
勿論、道は遥か彼方、見えないぐらい遠いのですが、久美先生がいらっしゃったからこそ、夢に向かっていける私のような人間がいることを知って頂ければ幸いです。
そして、その熱い想いに免じて、長々しい文章を突然送り付けてしまった無礼をどうかお許し下さい。(感想の一部も、批評めいた言葉になってしまい、自分の語彙、表現力の至らなさを恥じるばかりです。何より「あーどう言えば伝えられるのかな」ともどかしくて堪りません)

こういった感想を作家さんにお送りするということは、私にとって滅多にないことであり、作法もなっていないことと思います。本当に申し訳ありません。
これからも御身体にお気を付けて、素晴らしい作品を世に送り出して下さい。
そして、宜しければまた私の五感を痺れさせて、そして重く圧し掛かってきて下さい(笑)。
どんな有名作家さんも、私にとっての「ズシン」は出来ないんです(久美さんの表現は本当に無敵です!)。
よろしくお願い致します。


追伸
全体的な感想に終始してしまったのですが、具体的な部分を挙げると、私はドラクエ四のロザリーの描写、そして、ドラクエ五のリュカが過去に戻るシーンが大好きです。
まず、ロザリーですが、何処までも美しく危うく儚げであり、それでいて人間的な様に、どうしようもなく切なくなりました。また、リュカが過去に遡りパパスと語らうシーン、そして追い駆けてくる幼いリュカを振り切り、ポワンの導きで戻ってくるシーン。あー…えー…、(笑)感想を言おうとする端から言葉を失くす感じです。とにかく美しく、胸が締め付けられるように苦しく熱かったです。
あ、あとリュカとビアンカが初めて肉体的に触れ合う場面も久美先生ならではの描き方で素晴らし
かったです。ビアンカが砂漠の上を走っているシーンなんて衝撃でした。
スミスやガンドフたちの最期は言わずもがなですよね。涙が止まりませんでした。

そういえば、ドラクエ四の冒頭の詩は、今でも全て暗唱出来るんですよー、小さい頃よく得意気に友達に聞かせておりました(笑)。

それでは失礼致します。

麻生あかり

いやー、拙著、すごくすごく熱心に読んでいただいてありがとうございます。
そういうふうにいっていただけくと「生きていてよかったなぁ」「シゴトがんばってきてよかったなぁ」と思います。いやマジで。

また、わたくしめの書くものの「どこが」好きなのかについて、いっしょうけんめい教えてくださったことに感謝します! なるほどねぇ。そうなのかどうか自分ではわかりませんが……

わたくしめが大学生で小説家デビューしたばかりのころ、学科の先輩に、俳句をやっておられるかたがあったんです。
ある時、そのひとに、誰かの俳句をみせられて、「きみがこないだ書いた小説モドキの雪のシーンより、このたった17文字のほうがずっと広がりと奥行きのある雪がみえるだろ?」っていわれたことがあります。
誰のどの俳句なのか忘れましたし、正直わたしには俳句の魅力はよくわからなかったのですが、
「たった17文字でも、ひとを感動させるようなすごいものが書けるのだから、何文字かけて書いてもいい小説では、あきらめないで、がんばって、もっともっとすごいもんをやらないといけないんだ」と思いました。
(いま思うとこれはどうもウヌボレ? というか、マチガイなような気がしなくもないですが。俳句より小説のほうがエラかったり、人口に膾炙したり、一般性が高いとは限らないですし)まぁ、「もっとすごいもの」をやりたい、やらなきゃいけないだろう、と思ったのですから、デビューしたばかりの人間にとってはよいアドバイスだったですね(笑)。


それから四半世紀も現役をやっているわりに、なかなか「たった17文字」を越えるようなものを書くことができないでおりますが、まぁ、小説家はスポーツ選手とちがって一生ずっとプロでいられる商売なので(笑)そのうちなんとかなるだろう、とのんきにがんばっていたいと思います。

くみさおり


俳句のお話、成程と思いながら読ませていただきました。
久美先生の仰るとおり、俳句と小説は簡単に比べられるものではありませんが、その言葉を意識して励まれるというのは、とても素敵なことのように思います。
一文一文を大切にして、よりハッとする文章を書こうとする意識って大切なことですよね。と、久美先生の文章にハッとさせられぱなしの私はしみじみ頷いてしまうわけですが。
文章の上手い作家さんはたくさんいらっしゃいますが、ハッとする表現の妙を絶えず生み出しつつ、読み手の頭の中にロード時間(笑)をつくらせない作家さんというのはなかなかいらっしゃらないものです。
そして、私の知る、そうした美文を書く作家さんの最たる方が久美先生なんです。
本当に素晴らしいと思っております。

来年、私は書店業界に就職します。
そうした立場からも、たくさんの人に久美先生を広められたらと、公私混同も
甚だしいですが、密かに企んでおります(笑)。
どうか、これからも、久美先生にしか書けない本を、私達に読ませて下さい。

麻生あかり

ロード時間っておもしろいコトバですねぇ! 企画によっては、「アンタの文章はクセが強すぎて読みにくい、表現にも凝りすぎている、もっとフツーにサラッと読めるようなものを書きなはれ」といわれることもあるんですよ。きっと麻生さんとわたしは積んでるOSが似てるかなんかで、ソフト同士の相性がいいんでしょう(笑)。楽しいおたよりをありがとうございました!    くみ

 エンガディーナ知りませんか?

稲村ヶ崎のクドウにあった「それ」に近い、はちみつ使用のエンガディーナをさがしています。売ってるところを知っているひと、あるいは、お菓子づくりが得意で「つくれる」ひと! どうか、ご連絡ください。

9月26日 空我ママさまより

久美沙織 様

はじめまして。  空我ママといいます。

私は、丘ミキの大ファンです。ダイレクトに読んだ世代で、新刊の出るのがとても待ちどうしかったことを覚えています。

突然メールしようと思ったのは、先日叔母が鎌倉に行った時の話をしていて、エンガ
ディーナのことを思い出したからです。

鎌倉=エンガディーナ=丘ミキ

朱海さんが大好きで、ミッキーになりたいと本気に思っていた青春時代でした。

【ミッキーのおしゃれ読本】が出たころに、若葉マークでしたが、実際埼玉から鎌倉
まで行って、稲村ヶ崎駅前に車をとめ(道が狭いので、同行者に嫌味言われました)、
クドウにエンガディーナを買いに行きました。
とってもおいしかったので、その後も何回か買いに行きました。

しかし、そのうち私も結婚し子供が生まれ、鎌倉も足遠くなりましたが、ある日、丘
ミキファンの友達を誘い、夫にあきれられながら葉山の海に遊びに行った帰りに、久
しぶりにエンガディーナを買いに行きました。H9年のことです・・・
数年ぶりに稲村ヶ崎駅に行くと、クドウはシャッターが閉まっていて、看板も下ろさ
れていました。

確か日本橋三越でも買えたなあと思い、そちらにも見に行きましたが三越にも売り場
がなくなっていました。

クドウのエンガディーナは、クッキー生地の中に、蜂蜜と胡桃が入っていてとてもお
いしかったのですが、いまPCでエンガディーナと検索して出てくるものは、蜂蜜では
なくキャラメルの入っているものばかり。
丘ミキ世代の私には、朱海さんが食べたあのクドウの蜂蜜で出来たエンガディーナが本物のエンガディーナなのです。

あの、朱海さんや麗の食べた本物のエンガディーナが食べたくて、今日もPC検索している私です。

他愛もないことですが、時の流れの無常さを感じました。
久美さんはどう思われますか?
私のこの気持ち分かります?

今では、幻のエンガディーナを探しまくっているファンからでした。


そうなんですよー! クドウなくなっちゃったんですよねぇ。
エンガディーナ、おいしかったですよねぇ……
あそこのおばちゃんも親切ですてきなかたでした……

>いまPCでエンガディーナと検索して出てくるものは、蜂蜜では
>なくキャラメルの入っているものばかり。

そそそ、そうだったのか! なんか似たようなのをどっかで食べたことがあるん
ですが、「うーん、似てるけど、ちょっとちがうかもー」と思いながらも、まぁ
お店ごとに味はちがうものだろうと思ってました。そこまで決定的にちがったのか。

みなさまも、もしかしてひょっとして「
これは」というのを、見つけたら、教えてくださいー!


そうなんですよね。
埼玉から買いに来たって言ったら、おばさんが、発送もするから頂戴って言っていただいたこともあったんです。
本当に残念です・・・

> お店ごとに味はちがうものだろうと思ってました。そこまで決定的にちがったのか。

はい、キャラメルのは、後がいつまでも甘くってちょっと苦手なんです。
後味さっぱりのあの蜂蜜で出来たエンガディーナがとっても恋しいです。

> もしかしてひょっとして「これは」というのを、見つけたら、教えてくださいー!

はい、見つけた時にはぜひお知らせいたします。

案外、PCには出ていなくても、隠れた名店があるかもしれませんね。
ぜひ、「ぼくら」に紹介してみんなに聞いてみてください。
全国の久美沙織ファンに聞いてみると、どこかに「クドウ」のエンガディーナと同じつくり方の物が見つかるかもしれませんね。
期待しています。

それでは、本当にお返事ありがとうございました。

また、HPをのぞかせていただきますね。


というわけでみなさま、どうかよろしく! 

情報お待ちしています。

9月13日  ASさまからのメール

久美沙織さま、YKさま、みなさま

『薔薇の冠 銀の庭』を読みたがっていたASです。
お返事どうもありがとうございます。

実は先日、国会図書館に行って『ばら・ぎん』を読んできました(どうしても今すぐ読みたくなったので・笑)。あそこでは借りた本を館外に持ち出せないので、館内で一気読みしました。3時間半くらいで読み終えましたよ。期待通りの素敵な作品で、世田谷から永田町まで行ったかいがありました(笑)。

で、『ばら・ぎん』を手元に置いておきたければ、パピレスに行けばいいわけですね。YKさま、貴重な情報をくださって、本当にどうもありがとうございます。

ところで、今日は、なぜ私が久美沙織さんのファンになったかをお話ししたいと思います(長いです・笑)。
きっかけは『新人賞の獲り方おしえます』です。はい。私はずうずうしくも、作家になる気でいます。どうしても書きたいモノがデキちゃったので、死産させるわけにはいかない。産みたいです。そこで久美さんの『新人賞の獲りかた』を読んで小説の書き方を勉強し始めました。
それで読み始めたら・・・面白いのなんのって・・・!たとえば、29ページで久美さんはこんなコトを言っています。

「(ほかの人とは違う書き出しをしよう。だから『私』という書き出しはだめ・・という前置きがあって)『わたし』はダメ、『わたし』はダメって、こう一生懸命考えてると、発想がポーンと飛んでね、テーマなんかもう忘れちゃって、いきなり『タワシ』っていうのが脳の中央にネオンみたいにぴっかぴっかしちゃったりするわけです。するわけないけど、まぁ、したとしようじゃないの。
そんで、『タワシ』から『スポンジ』とか『クレンザー』とか、連想を働かせているうち、手のやつが勝手に、『クレンザーが』って、かきだしてしまったりする。うわっ、なんだこりゃ、と思っても、そこでゴチャゴチャって消さないで、気の毒ですが、なんとか『クレンザー』に続けて話をでっちあげてみてください。『クレンザー』ではじまった話が、紆余曲折のムーンライトスクランブルで、さんざん関係ないことを言ったあげく、やっと課題を思い出し、あっと驚く急転直下で『最初に読んだ本』についてきっちり言って、まとまったら、すごい。最高。絶対に、まず、絶対に、他のひとはかいてないです。」

・・・・・・(笑ってる私)・・・コレ・・・ココんとこ、私、自宅で一人で読んで笑いすぎて窒息しそうになりましたよ。「クレンザー」って・・・(まだ笑ってる)・・・・はぁ・・・・ハぁ・・・クレンザ〜・・・・・(苦しい・・)。
(ようやく落ち着いて)久美さんて目の前にいる人を絶対楽しませたい人なんだなあーって、ええ人やなあーって、思いました。このサービス精神は、もしかして関西人?って思ったんですが、久美さんは岩手県盛岡市生まれの方なんですね。私は関西人(兵庫県西宮市生まれ)なんですが、私も目の前にいる人が退屈そうにしていると、アセッて高校時代受験のストレスで「ぢ」になった話とかしちゃうんですよ。いやぁ、最初は生理かと思いましたよ〜(って、そんな話聞きたないっちゅーねん!)。
こうして『新人賞の獲り方』を、「久美さんて、なんておもろい人やろー」って思いつつ、課題をやりながら読み進んでいきました。すると、ラストで久美さんはこんなコトをおっしゃった。

「あなたがたは、どのへんまで孤独を見つめているかな、って。そこんところがちょっと気になった。この世にただひとりしかいない自分だから、この世にただひとりしかいない自分のかくものだから、価値があるんです。しかしあなたがちっぽけな自分でしかないうちは、人の心をうつ作品はできない。すべての他人の中に自分と同じ何かをみつけることのできる人は、万人の胸に共感の鐘を響かせるパワーを持ちます」

もぉ〜〜〜〜〜〜お!!泣いてしもたやないですかぁ〜〜〜〜〜!!!!!
実は他の作家の方がお書きになった小説の書き方の本も何冊か読んだのですが、感動して泣かせてくれたのは、久美さんだけです。作家としての美意識を感じさせてくれたのも、久美さんだけ。「この人は正しい!」って。「この人は本物や!!」って、思いました。「本物の作品は読まなあかん」ということで、久美さんの作品を読むことにしたのです。私は久美さんの作品を読む前に、『新人賞の獲り方』を読んで久美さんの人柄にホレて久美さんのファンになったのです。

で、なんで『薔薇の冠 銀の庭』から読み始めることにしたかというと、『新人賞の獲り方』で紹介されていた『ばら・ぎん』の書き出しが、超カッコよかったからです。書き出しだけでなく、作品全体がカッコよかった。嬉し恥ずかし80年代!でした。カミングアウトしますと、私は80年代に青春(真っ赤)時代を送ったオバサンなのです。今は社会人を経て再び学生やってます。

長いメイルになってしまいました(微笑)。『薔薇の冠 銀の庭』の感想を、もっと詳しくお話ししようと思っていたのですが、次回にします。
久美沙織さま、YKさま、みなさま。長い間、ご静聴どうもありがとうございました。近いうちに、またメイルいたしますね。

*『新人賞の獲り方』は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2004年8月号で滝本竜彦氏がお勧めしてらしたので、読み始めました。久美さん、滝本氏にビールおごってもらいましたか?

ASより

ASさま

うわー嬉しいめーるをありがとうございます。
ひぇー。こっかいとしょかんにあるんですかあれは(そりゃあるんだな)。
ははー。なるほどそういうふうにウケてくださったんですかい。
ひょっとして、おなしどしぐらいなんですか? あのころって、こっぱずかしかったですねー(笑)

タキモトさんにはまだあったことがありません。そのうちあえたらいいなとおもってます。

 
9月7日 Y・Kさんからのメール

9月2日のASさんのメールで

> 『薔薇の冠 銀の庭』を読みたいのですが、

というものがありましたが、
これは、電子書店パピレスで手に入りますよ。
(紙ではなくテキストベースですが)

私も昔、ソーントーン・サイクルの1・2まで
書籍で購入し、その後知らぬ間に最終巻が発売され、
気が付いたときには入手不可能になって・・・。
そんなときにパピレスにあるのを知って
喜び勇んで購入したことがあります。
当時はカード支払いオンリーでしたが、
今はセブンイレブンでも支払いができるようなので
未成年でまだカードを持てない方でも購入できます。

よろしければ、一度パピレスに行ってみてください。
では。

あっそうか。あれはパピレスにありましたか。すっかりわすれてました。まぁパピレスもんだと肝心の(?)かがみあきらさんのイラストはまったく見ていただくことができないわけですが……それでもよろしかったら是非どうぞ。

http://www.papy.co.jp/

著者名、作品名などで検索してください。

YKさま、どうもありがとうございました!

 
9月2日 ASさまのメール

久美沙織さま、みなさま

はじめまして。久美沙織さんのファンになったばかりの新米読者です。
実は久美さんの『薔薇の冠 銀の庭』を読みたいのですが、本屋さんに行っても図書館に行っても入手できませんでした。できればキチンと久美さんに印税が入る形で購入したいのですが・・・。
『薔薇の冠 銀の庭』を購入する方法を、どなたかご存知でしたら教えてください。お願いします。

上智大学大学院博士前期課程一年  ASより

P.S. 久美さんも上智出身でしたよね。ソフィアンの先輩ですね。

ASさま

メールありがとうございます。
そんなにほしがっていただいてありがとうございますです。

このおたよりは、みなさまあてでもあるので、「ぼくら」にのせさせていただき
ますね。

さて

「バラギン」であれなんであれ、ゼッパン状態の本を入手する方法ですが、あい
にくと「早急で確実」なものはありません。ただ、おさがしの本が比較的新しい
ものならば、テマと時間をかけ、けっしてあきらめなければ、多くの場合はその
うち手にいれることはできるかと存じます。
いくつか手が考えられますが、大きくふたつにわけましょう。

[作者に印税がはいるような方法]
復刊ドットコムさんなどを通じて、復刻のための運動をする。ただしオンデマン
ド版で発売になったりなどした場合、もとあった本よりも割高になることがあり
ます。
もともとの版元にあまりやる気がない場合、別の版元にうったえて、そちらから
出してもらえるように運動をするという方法もなくはありません。それをいうな
ら、あなたが、編集者になるか、あるいは、出版社をおこす、という方法ももち
ろんあり。プロ野球の球団をつくるよりはカンタンだとおもうよ(笑)。

[作者に印税がはいらない方法]
1・オンライン書店・オークションなどでさがす。すぐにみつからなくても、ア
ラートをかけておけばそのうちひっかかる。
2・作者と仲良くなる。本人の手元には何冊かあまっていたりするので、おとも
だちになって熱心だったら譲ってもらえるかもしれません。あるいはキリ番プレ
ゼントなどでねだってみるとか?(ちなみに拙サイトにはカウンターがないので
キリバンがありません、すみません)

このくらいかなぁ?

なにかいいお考えのあるかたはメールくださいね!

くみ

 
8月25日 MKさまのメール

久美先生、といつも心中ではお呼びしていたのですが、苦手だと仰っていたので畏れ多くも久美さんと呼ばせて頂きます・・・。
改めまして久美さん、はじめまして。
子どもの頃ドラゴンクエストシリーズを読み、以来久美さんの作品に心酔して生きてきました、MKといいます。
HPに最初にお邪魔したのは一年程前になると思いますが、その当初の極度の興奮や緊張が多少和らいだと思い、人間として(?)久美さんを見られる眼差しも生成されましたので、意を決してメールさせて頂いております。

小学生の頃、あまりにドラゴンクエスト4に登場するピサロが麗しく、何度も何度も彼の登場する場面を書き写し、暗記しました。
インターネットの普及など信じられなかった十数年前、もし何かの手違い的運命で久美さんにお会い出来る事が、万が一にもあったなら、まず「あのピサロの素晴らしさは、なんなんですか」と涙ぐみながらお聞ききするだろうと思ってました。
今でもロザリーがピサロの腕の中で死んでしまう場面は完璧にそらんじる事が出来ます。なぜか辛い時、疲れた時、ふと思い出してはその美しさにしばし現世を忘れられるという、一種の宗教のような存在として、どんな時でも私の傍にいてくれたのが久美さんのピサロであり、ドラゴンクエストシリーズでした。なのでもちろん、本はぼろぼろで、補強無しでは分裂してしまいます(怖くて出来ませんが)。

久美さんが、自身のお書きになる作品は放っておくとどこまでも長くなってしまうので、血なまぐさくも削除していると、殊にドラゴンクエスト4の第1章だけで30巻くらいになってしまうのを4巻に纏めた、と書かれたのを見た時は、「全部見た〜〜いっ!ってゆうか見せろ!」と怒り狂ってた1人です。いまだにその誰に向けたものか分からない悔しさは残存していますが。

とにかく久美さんの独自の美しい(これしか適切な語彙が浮かばないのが凡人の辛いところです・・・)一言一言に憧れ、小学生の頃は小説家になりたいと酔狂にも思ってしまったこともありましたが、今は文学研究家の卵として大学院に在籍しています。自分がこんな人生を歩むとは思ってもいませんでしたが、その昔久美さんに文学の持つとてつもない力を教えて頂いたお蔭、と信じています。

もし久美さんの作品に触れ、文学研究家を志した人間がここにいる事を知って頂けたら最上の歓びだと思い、メールさせて頂きました。これからも久美さんの世界を覗かせて頂くのを無上の楽しみにしております。ではまた。

くみの返事

ひゃー。嬉しいおたよりをありがとうございました。

おほめいただいてしまったピサロの描写の何割かは、すみません、タニス・リー
先生のおそろしいほど美しい悪魔の王子さまのファンタジーの、パクリみたいな
もんなんですよー(汗) マイクル・ムアコックのエルリックさまもはいってるか
もしれないけど。
いや、「書くからにはこんなのをやりたい」という気持ちを大切に、うまいこと
真似しようと、「おいしいとこだけイタダキ」しようとしたもので、自分では剽
窃だとはおもっていないのですが。


インまですすまれて本格的に研究なさっておられるプロのかたに、わたくしめな
どがイイワケをするのもアレですが、ブンショウにしろ、そのほかなんにしろ、
いわゆる「アート」の分野での「真のオリジナリティー」って、なかなか難し
いっす。
わたしなんかブンガクではけっしてなく、エンタメのうちでも、士農工商の下に
あるといわれるジュブナイルというかライトノベルというかオタクな分野のひと
なわけですが、それでも、やっぱり難しい。

なにか書こうとするたびに、世界じゅうのあまたの先達の偉業の数々(のうちた
またま自分が知っているもの・好きなもの)が頭に浮かび、「これにかなわない
のなら、わざわざ書いてもしょうがないんじゃ……」みたいな気がしてしまうの
と、いつも戦っております。

そもそも、ほんとうに完璧に斬新でオリジナルなもの(←そんなものができたとし
ても)では、読者のひとにウケない、よさをうまくわかっていただけない、可能
性もある。

高い。
なにしろコトバは通じないと意味ないですから。
ジョーセキというか、定番というか、水戸黄門というか、「そうなるだろうとお
もってると、きちんとそうなる」快感ははずせないですから。
畢竟、程度問題はあれ、創作などといっても「自分が好きなもの」のヤキナオシ
にすぎないのではないか……なんて思い始めると、こわくて萎縮してしまって、な
んにも書けなくなります。
はじめから、おふざけのパロディに逃げればラクチンなんですけどね。

若かった頃にくらべると、最近では、「量」を書くことすらも難しくなってきま
した。
じゃあ「質」を高めることができているのかというと、どうなんでしょう?
あふれでるままに、だーだー書けていた頃がほんとなつかしい!

いやー思わずグチになってしまいましたが、これからもそれなりにできるかぎり
がんばっていきたいと思いますので、よろしくおねがいします。



お返事有難うございました!
かの敬愛する久美さんに私という人物を知って頂けたなんて、心から光栄に思います。感涙です。
タニス・リー(の書く皇子様)は私も大好きでした!久美さんと同じモノを愛してた自分、なんてとても興奮してしまいました!

あらゆる作品が先行する作品と完璧な相互関係にあるのは当然です!それは不可避ですし、文学においてオリジナリティなんて絶対に存在しないと、私も思います。でも私は久美さんにおける、その(タニスなどの)影響関係の様相、というか、縦糸(という先行文学の影響)と横糸(の久美さんのオリジナル)による織物を、とてもとても愛しているのです。
おそらく、久美さんとの出逢いが文学との出逢いであった私たち世代にとって、久美さんの作品は古典です。
そして私たちはそれをとても光栄にも幸運にも思っているのです。

私も文章(論文ですが・・・)を書くハシクレとして、文章を書く際の苦悩は些か窺えるような気も致します。
しかし私たち研究者は先行の論文に対し、非を挙げ、打ち壊し、それとは異なる自分の論を立てればいいわけですが、おそらくそんな単純明解にはいかない文学作品では、その苦悩は本当に甚大であると思います。
ですから、作品はそんな早急に書けるものではありません!どうぞご自分のスタイルを大切になさって下さい。もう十年以上久美さんの作品を愛し続けているのですから、これからだってずっとずっと応援していきます!

私は久美さんのファンタジーが大好きです。こんな世界観を生み出せる人は、久美さんしかいないと確信します。
耽美でありながら、現代文学にありがちな露骨な性描写の無いのにもとても救われています。
ドラゴンクエストシリーズに忘失し、『石の剣』も呆然としながら熟読致しました。
「気が付いたら暗くなっていて文字が読めなくなっていた」を、初めて経験させて頂いたのは久美さんです。
でも久美さんの世界に没頭するあまり、いまだにピサロを追い求めてしまうのは、今流行の「負け犬」直球路線かも、です・・・。



2004年8月17日 里村伊織さまのメール

初めまして、里村 伊織です。
あっ、これ偽名ですよ。本名じゃないです。
さてさて久美沙織さんの書いた作品を色々読んでいてサイトを立ち上げたということを聞いたので来てみましたよ。

今まで読んだ作品は、
ドラゴンクエストシリーズ、
ドラゴンファームシリーズ、
ここは魔法少年育成センターシリーズ、

どれも楽しく読めましたよ。
ドラゴンクエストシリーズでは戦闘シーンをとてもうまく表現できていたのですごいと思いましたよ。
各キャラクターの性格もきちんと書けていたと思います。すごいですねーやっぱり。
そして読みやすかったです。スラスラ読めました。
無駄があまりなかったです。
後、6では色々なキャラクター達を意外な職業に転職していたのが驚きでしたwけれども違和感は不思議となかったですね。
まぁ主人公が最初に魔物使いをする辺りは同じでしたけどね(笑)

そういえば登場する仲間モンスターが5,6両方ともやけに多かったですね。モンスターさん好きなんですか?
モンスターといえば・・5の二巻目泣けました。感動的でしたね。とても個性的なモンスターさんたちを書いてくれて本当によかったです。
できれば6のモンスターさん達その後を知りたいですね(笑)まぁ色々想像(妄想)させてもらっています。

そしてドラゴンファームシリーズ。
これは集中して読みましたよ。ドキドキしましたね。
最初に以外だなって思ったのが、ドラゴンを飼育したりしているということです。本当に不思議だなぁと思いました。今ではそういうゲームとか色々ありますけどね。
普通ドラゴンって言ったら敵か、味方か、助言者か、のどれかなんですよね。で、
意外だなぁと思って読みましたよ。各章ごとの題名もおもしろかったです。かなり個性的でしたねw
最後のシーンも驚きましたけどすんなりと読めましたよ。

魔法少年育成センターシリーズ

これは最初母が図書館から借りてきてくれました。
読み始めて最初の方は、正直言ってなんじゃこりゃ?とか、いつもと文章が違う感じがするなぁとか思ってました。後者の方は一章を読み終わる前に慣れましたけどね(苦笑)
主人公、瑛蘭くんがイクセンに着いてから・・・かなりおもしろかったです。やっぱり劣等生は大変ですね。と正直に思えましたよ。後、男の子の気持ちみたいなのを作者あとがきで読んだ気がしましたけど、多分OKです。一応私男の子なので(苦笑)
イクセンについてからしばらく瑛蘭くんについてはかなりがんばってていう気持ちで読んでましたね。
途中入学でその上何も魔法の知識がない。
これって最悪の組み合わせかも?って思ってました。
でも後々に思ったことが、何で今までイクセンに呼ばれなかったのだろう?と思いましたよ。

二巻目辺りでは・・・鳥越くんが・・(笑)あぁ、確かに男の容姿をしていてあんなことをしていたらひきますよね。確実に(苦笑)
犬っころが大きくなった辺りはギャグですか?
っていう感じでしたけどね。本当に。
あと、非魔法使い達の気持ちがよく書けていたと思います。違いから恐い。当たり前ですからね。
何か非魔法使いの殆どがハリー・ポッターにでてくるあの夫妻以上だなぁとおもいました。

三巻目では・・・
んー・・・読んでいて電撃文庫の
僕の血を吸わないで ピーマン戦争
というのを何故か思い出しました。んー・・繋がりはないはずなんですけどね・・・

んで、ゲイ発言については読み間違えか?!と思って何度か読み直しました(笑)
まっ違うみたいでしたけどね〜
三巻目は最後まで読んでいると、
瑛蘭くんの取り合いになってませんか?これ
と思いました。
読んでいて本当に、そっちの道に走りそうだ・・って思いましたよ。本当に多分、走っても瑛蘭くんは気がつかないと思いますけどね。それはそれでおもしろそうですけど。

以上読書感想文(?)でした。
サイトの方もがんばってください。
後、
<br>はもうちょっと使った方がいいと思いますよ。
ちょっと読みにくいところがありましたので。
書籍紹介の所で。
それではがんばってください。

[くみの返事]

里村 伊織さま

メールありがとうございました。
いろいろ感想ありがとうございます。

ドラクエに関して。
モンスターは確かに好きですね。実生活でも動物好きなので、知らない動物をみ
てみるたのしみに近かったです。だから、5で「おともだち」になれるように
なった時には嬉しかったです。
職業的にいっても、モンスターたちは便利なんですよ。
なにしろ、小説にする時に、メインキャラクターはなかなか好きにかけないん
で。たとえば、途中で勝手に死なせちゃったりとかというような、ゲームの設定
外の改変はできないですから。その点、仲間になってくれるモンスターがいれ
ば、戦いの場面でとうとい犠牲になってもらったりして、ストーリーをもりあげ
ることができるわけで。
けっして、是非とも死なせたかったわけではないんですが……なにしろ、世界を守
るためにいのちがけの戦いをやっているわりには、まったく誰も死なないという
のは、へんなので。

ドラゴンファームは書いててたのしかったです。
シッポがほんとにほしかった(笑)

イクセンは、手さぐりでやっております。
なにをかくそう、いま、番外篇の魔女ッ子スポ根をかいております。
鳥越の故郷? のティンガトンガの女子魔法学校のほうで。
これがなかなかにたいへんで……ほんとうは先月末までにかきあがっているはず
だったんでずか、まだやっております。


> んで、ゲイ発言については読み間違えか?!と思って何度か読み直しました(笑)


??? なんだろう?

わたしの大親友のひとりはゲイなのですよー(わたしよりちょびっと年上の、肉
体的性別は男性のひと)。
すっごいいいやつです。


> <br>はもうちょっと使った方がいいと思いますよ。


すみません。使い方を知りません……

ホームページ制作ソフトを手さぐりで勉強しながらやっているので、自分でプロ
グラムなんかは、ぜんぜんかけないのです。
できる範囲ではなるべくきれいによみやすくするように気をつけてはいるつもり
なのですが、ウチのパソコンとわたしの使っているソフトでは問題なく見えてい
ても、ほかの環境でも同じように見えるとはかぎらないらしいですね。

シゴトのほうがさんざん遅れているぐらいで、余技のほうまでなかなかちゃんと
手がまわらないんですが、すこしずつ覚えていくので、ゆるしてやってください。

ではでは、お母上さまによろしく

くみさおり